不正出血の原因はさまざまですね。
子宮筋腫など婦人科系の疾患によるものもあれば、排卵期やホルモンバランスの乱れなど
医学的な病態ではないものもあります。
今回は、最近、漢方で月経改善したいとご相談にみえた3名の妊活女性のお話です。
30歳前後で生理周期は不明、2ヶ月連続で生理が来るときもあれば、半年近く空いてしまうこともあり、
排卵がないままに生理周期が延長する場合は、たびたび不正出血を繰り返しています。
お一人は漢方薬を飲み始めて2ヶ月近く何も変化がなく、低温期が続きましたが、
ある時期から不正出血が始まって、量も微妙な増減を繰り返し2週間くらい続いた後、高温期になり
不正出血も治まり生理も来ました。
なかなか変化を感じない期間は、とても不安になられましたが、漢方薬でサポートしながら
卵胞がしっかりと育つのを見守っていく、という方向性で継続されています。
もう一人のかたは、これまで自力で生理が来たことがなく、3ヶ月毎に婦人科で処方される薬を服用して
生理を起こすということを繰り返していましたが、漢方薬を飲み始めてすぐに生理周期が安定したようになって
3周期ほど順調に生理が来ていましたが、最近始めた仕事がわりとストレスが多いらしく、
疲れが抜けず頭痛が頻発していました・・やはり、不正出血が始まって排卵しない状態に陥りました。
このかたには、卵巣力を養うというよりも、疲れやストレスといったカラダ全体を支える体力が
不安定でしたので、健康状態の回復をすることで不正出血が止まると同時に排卵して、
高温期も順調に推移しています。
さらに、月経周期には数ヵ月単位での大きなバラツキはありませんが、毎月排卵期前後は決まって不正出血があり、
過去には卵巣嚢腫の既往があるかたです。もともと骨盤内の血流が停滞しやすい上に
卵胞の育ちを支えるホルモンバランスも乱れているということからの不正出血と思われますから、
じっくりと体質改善に取り組むことが必要です。
不正出血は、病気ではないとわかっていても、不安になりますし、
なかなか治まらないと面倒で、精神的にもイライラしてしまったりするかたも多いです。
漠然と「ホルモンバランスの乱れ」とか「排卵期に出血するのはいつものこと」などと後回しにせずに、
一度きちんと整えておかれると安心だと思います。
待つ時間は長く感じ、私たちはどちらかといえば、良いことよりも不満足の方に注目してしまいがちです。
今回、例に挙げさせて頂きましたお客さまも、たびたびご連絡を取り合いながら、
不安な日々を乗り越え、気持ちをコントロールしながら快方へ向かわれました。
漢方薬は、飲むだけですが、心を伴っていくかどうかで作用は変わります。
一人で抱えきれない時は、いつでもカウンセリングOKです。
当店カウンセラーは皆、経験豊富で的確なアドバイスと、心を癒やす話題もご提案しています。
安心してご相談くださいませ。
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