「体外受精なら、妊娠できるかもしれない」
「年令を考えると、すぐにでも体外受精をした方がいい」
体外受精へと踏みきる方は、とても多いですね。
体外受精によって、タイミング法や人工授精の段階までではわからなかった事が見つかることもありますし、
少しでも若い時の卵子を確保したいというかたには、メリットもあると思います。
今回は、少し目線を変えて、体外受精の結末について考えてみたいと思います。
結末は、ハッピーエンドなら「言うこと無し!」ですが、必ずしもハッピーになるケースばかりではなく、
例えば40歳代の妊娠率からみれば10人中、9名はハッピーではない結果を受けいれることとなります。
結末によらず、状況の詳細を知ることができるのが、体外受精のひとつのメリットと考えられます。
例えば、まだまだ、赤ちゃんになる前の育ちは、妊娠判定で陽性という、最高にハッピーな状況を獲得した後、
毎週のように観察が続きますが、これは、必ずしも順調とは限らず、
もはや順調ではない状況まで知ってしまうことができるのです。
それでなくても、不安な中のハッピーは、それこそサイコーですが、その後の辛い現実は、
何倍にも混乱をもたらすことがあります。
そんな不安でたまらない思いを、毎日一人で抱えながら、辛抱しているお客さまの姿は、とても切なく、
しかし現実を受けとめることは、結末に対する責任ともいえます。
知ることができる時代と、知ったことへの責任は、ときに残酷であると感じることさえあります。
そんな深く激しい渦の中で必死に踏ん張る貴女を応援したいと思っています。
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