卵子の「質」と「老化」
卵子の質と老化について混同されている場合があります。
加齢により、質が低下する可能性は高いかもしれませんが、「質が良くない」のは年齡だけが原因とはいえません。
最近、目立つのは、ピルを長期服用し続けてこられ、結婚を機に服用停止したものの、なかなか排卵のペースが回復しないケースで、卵巣機能を休ませ過ぎた結果、本来の調子が戻りにくくなってしまったように思われます。
これは、年齡的な問題というより、卵巣機能そのものの問題といえます。
質が良くない要因として、卵巣機能の不足は最大の問題かもしれませんが、漢方相談で見受けられるのは、
瘀血(=血の巡りが滞る)と血虚(=貧血や血液不足)が挙げられます。
瘀血も血虚も、長年放置するほど根深い体質として、状態は深刻になりますし、また、年齡だけで深刻度合いが決まるものではありません。
ピルやホルモン剤の副作用として知られる「血栓」も、いわゆる瘀血に当たります。
瘀血だと、血が汚れ劣化したイメージから、卵子の栄養としても好ましいとはいえませんし、貧血だと、酸素の供給が不足し、ホルモン分泌や卵子の発育も弱くなります。
基礎体温と卵子の質について、イラストで示しながら動画にしましたので、ご覧ください。
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