妊活中にケアしたい月経トラブル
いつもは排卵や卵子の質に意識が向きやすいものですが、この時期が来ると平常心ではいられない、という
ご相談をお受けします。
「月経に伴う不調」は、ある程度の違和感は仕方ないかもしれませんが、「月経困難症」「PMS(月経前症候群)」「PMDD(月経前不快気分障害)」は、ホルモン変動への適応力や自律神経の働き、血流状態などを反映していることがあります。
まず一つ目は、月経困難症です。
生理痛が強く、鎮痛薬が手放せない状態を指します。
子宮内膜症や子宮筋腫などの婦人科疾患が背景にある場合もありますが、検査では明らかな異常が見つからないこともあります。
漢方では、血流の停滞を意味する「瘀血(おけつ)」や、循環不良が関与していると考えます。
強い生理痛は体質のタイプとして片付けるのではなく、きちんと見直しておきたい状態の一つです。
二つ目は、PMS(月経前症候群)です。
生理前になると、イライラ、むくみ、眠気、頭痛、乳房の張り、食欲増加などの不調が現れます。
女性ホルモンの変動に対する反応が関係すると考えられており、漢方では「気滞(きたい)」や「水滞(すいたい)」として捉えることが多くあります。
ストレスや睡眠不足の影響を受けやすく、仕事や家事、妊活そのものへの負担につながることもあります。
三つ目は、PMDD(月経前不快気分障害)です。
PMSの中でも精神症状が強く現れる状態で、強い抑うつ感、不安感、怒りっぽさ、感情のコントロールの難しさなどが特徴です。
日常生活や人間関係に影響を及ぼすこともあり、医学的にも治療の対象となる疾患です。
漢方では、気の巡りの停滞に加え、特に心身を養う「血」の不足が関係しているケースもみられます。
これら3つのトラブルに共通しているのは、ホルモン値だけでなく、さまざまな要因が絡んでいることです。
漢方では生理周期全体を通して体質を見極め、気・血・水のバランスや五臓の働きを整えることで根本的な改善を目指すことができます。
妊娠は排卵日だけで決まるものではなく、生理前から生理期間中、そして排卵へと続く一連の流れが整うことで、本来の妊娠力が発揮されやすくなります。
妊娠を目ざすからこそ、毎月繰り返される生理の状態に見られる重要な情報をしっかり受けとめご自身の体質を見直すきっかけにしていただきたいと思います。




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