「あの時と変わらないまま」では・・・
ご相談の中で、妊娠に至らない理由について、体質的要素を指摘すると、「えっ?」と言われることがあります。
mさんは、タイミング半年、人工授精10回、採卵3回からの移植は4回すべて陰性。
一度も妊娠反応がありません。
まだ年齢は30歳代前半で、低めとはいってもAMH値には、まだ余裕がみられる状況で、ご主人も特に異常なく、採卵は少ない時でも、胚盤胞が2つはできるのです。
mさんご自身は、卵子の状態が良くないと決め込んでいらっしゃいますが、それだけではない気がします・・。
というのも、mさんは、毎回 “のたうち回る“ ほどの生理痛があり、痛み止めの薬が必要で、経血はどす黒く、冷え性と慢性的な頭痛が日常生活の快適性を阻害しているといういわゆる「瘀血」タイプで、つまり、子宮の状態が受精卵にとって居心地が良いとはいえないのです。
mさんは、不妊治療を通して、卵巣機能や卵子の状態やホルモン量に気をとられ、不妊治療を始める以前の、妊娠に至ることがなかった子宮環境は、全くその時点から進化していないのです。
妊娠することがなかった子宮のままで、卵巣へ負荷をかけ、試行を続けたところで、子宮が出す答えは同じということです。
mさんは、とても驚かれました。
「子宮のことも生理のことも考えたことがなかった・・」
妊娠を実現するには、 ふさわしい子宮の状態 がやはり必要です。
ここから、漢方による「妊娠」に向けての体質改善がはじまります。

今年はいつもより遅れてようやく咲いた桜。一陽館薬局からすぐの桜並木です。
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