頑張り過ぎの男性陣へ~ホントに疲れ知らず⁈~
いわゆる「原因不明不妊」とされる中には、実は気付いているけれど、あえて問題として取り上げないことがあると思います。
それが、男性の「体力不足」です。
体力には自信があります。
周囲から見れば、元気そのもの。ご本人も「自分は疲れ知らず」と思っている。
けれど、精子の元気が少し足りない傾向の男性は思いのほか多いかもしれません。
仕事は忙しく、帰宅が遅くなる日もありますが、寝れば翌朝はいつも通りに元気ですし、休日には体を鍛え、自分は特別な環境だとも思っていませんから。
と言われるのですが、妊活という視点から見ていくと、一度向き合っていただきたいことがあります。
頑張れることの意味
頑張れるから体が十分に回復しているとは、限らないのです。
現代の男性は、仕事だけでなく家庭でも役割が増えているかたもおられます。
健康維持のための運動も、忙しい毎日の中で続ける”負荷”に対して睡眠や休養が足りなければ、身体には少しずつ”体力負債”が重なります。
「疲れているけれど動ける」「寝れば翌朝は起きられる」という状態でも、体の芯からの回復が十分に追いついているとは限らないのです。
精子の状態も、日々の体調と関係しています
精子は精巣で継続的につくられ、精巣上体で成熟していきます。
形成から射出までには一定の時間がかかるため、精液所見を考える際には、その日の体調だけでなく、ある程度の期間にわたる生活習慣も含めて考える必要があるとされます。
睡眠不足や強い疲労、喫煙、過度の飲酒、肥満などは、男性の生殖機能に影響する可能性があることもわかっています。
また、精巣は熱の影響を受けやすいため、高温環境への長時間の曝露も生活習慣を見直す際の一つの要素になります。
つまり、感覚的な「元気」と、精液検査に表れる精子濃度や運動率、形態などが必ずしも一致しないこともあり、気になる結果があれば、まず現在の状態を知り、そのうえで日々の生活を振り返ってみることが大切でしょう。
「鍛える」ことと「回復させる」こと
身体を鍛えているかたほど、意識していただきたいのが「回復」です。
トレーニングで身体に負荷をかけることと、その負荷から身体が回復することは別の過程です。
十分な栄養を摂り、睡眠を確保し、休養を取ることで、身体は受けた刺激に適応していくことを意識の中に置いていただきたいと思います。
妊活でも、「何をするか」だけでなく、「どれだけ回復できているか」という見方も結果に影響してきます。
仕事に追われながらトレーニングを続け、睡眠時間まで削ってしまう。
それでも「これくらい普通」と頑張ってしまう。
妊活をきっかけに、頑張り方そのものを一度見直してみていただければと思います。
漢方では「疲れたから補う」だけではない
漢方は、「精力をつける」という捉え方とは少し違うかもしれません。
疲労が生じている要因や、どのように体力を消耗させているのかに注目していきます。
仕事による精神的な緊張が続いているのか、睡眠不足が重なっているのか、食事から十分に栄養を摂れているのか、また運動量に対して休養が足りているのか、胃腸の働きが弱っていないかなど、さまざまな角度から体調の全体像をとらえていきます。
そのうえで、漢方で生殖機能と深く関係すると考える「腎」の状態や、気血の充実、肝の疏泄なども合わせて、必要な対策を考えます。
本当に「疲れ知らず」なのか
「疲れていない」と思っている男性ほど、休むことを後回しにしていることがあります。
仕事が終わればトレーニング。休日も予定が入り、睡眠時間が短くても、翌朝にはまた仕事へ向かう。
それを何年も続けていれば、疲労を自覚する感覚そのものが鈍くなっていることもあります。
一陽館薬局では、男性の妊活相談も、ご夫婦での相談もお受けしています。
「自分は元気だから大丈夫」と思っている方こそ、妊活をきっかけに一度お体の声に向きあってみてください。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
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でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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