花粉症と不妊症の関係
花粉症と不妊症はどのようなつながりがあるのでしょうか。
と言えば、「えっっ!花粉症と不妊症が関係あるの?」 という方が多いのではないでしょうか。
ご承知のように、花粉症と不妊症の直接的な関係はないと思います。
でも、実は漢方的には共通する体質があるのです。
花粉症は、漢方では「気虚」という状態が特徴的なのですが、
気虚とは、体を維持する活動のエネルギー=〔気〕が弱っている、
または不足しているという状態のことで、
「気虚」になると抵抗力が低下し、病気にかかりやすくなってしまったり、
外敵から身を守る力が弱まって、花粉症やアレルギー症状が出やすくなります。
また、体のエネルギー不足から、やる気の低下、だるさが続いたり、
お腹の力が弱く軟便や下痢が多くなります。
女性では、基礎体温で排卵日が曖昧になったり高温相が続かなかったりする傾向がありますが、
最も多いのは、不正出血や流産の傾向です。
特に、妊娠初期に医学的な原因が不明で、染色体異常というわけでもないのに、
流産を繰り返す方は、もしかしたら「気虚」の体質が影響しているのかもしれません。
「気虚」の体質の表れとして「花粉症」が含まれるというわけです。
ですから、ふだんからお腹の弱い方は、
できれば、漢方薬で妊娠前に体質強化をしておかれると安心だと思います。
それと、捕捉として、花粉症の時期に対症療法(症状を抑える)のために薬を手放せない方も
妊娠+授乳期間の赤ちゃんへの薬の影響も考え、妊娠への備えもおすすめしたいです。
妊娠してから、急に常備薬を手放すことに大変慌てる方もみられます。
やはり、体の状態を整えることは、何よりの妊活といえると思います。
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