精子は熱に弱いと言いますが!?
この時期、ふだんは奥様の体質改善の漢方相談を承っているお客さまの「ご主人さまのご相談」が1日に何件も寄せられています。
春までは問題なかったので女性側の体質改善を優先していましたが、夏を経て秋への経過で男性側の状況の低下が加速するケースが見受けられます。
4月の検査で運動率が80%台だった方が、10月には10%台まで低下してしまった方も何名もあります。
特に体調を崩したり、生活習慣の変化やストレスなどで負荷がかかったということでもなさそうですが、そのときにより変動するとはいえ、明らかに違ってきているようです・・・。
漢方では、男性不妊は腎精不足やストレスや胃腸が弱いなどによるエネルギー不足が原因と考えられますが、今回の場合は、夏の暑さも影響しているのではないか、と思います。
精子は熱に弱いという点から、暑さが大敵であることは当然ですが、さらに暑さの影響で(イメージですが)体液も濃く煮詰まった状態(漢方では痰湿といいます)となって、巡りが悪くなているのではないかと考えます。
今夏の暑さは、秋の乾燥が加わる時期になると健康面にも様々な影響が出ていますが、精子も同様に、巡りの悪い状態による劣化しやすい状態なのかもしれませんね。
男性は女性に比べて、良くも悪くも変動しやすいという特性がありますから、油断できない部分ともいえます。
一時的なバランスの崩れとはいっても、毎回のチャンスを大切にしたいカップルにとっては重大な事かもしれませんし、ましてや不妊治療中であれば、このような状態が体外受精へのステップアップのきっかけとなることも考えられます。
こういう時は、体のバランスを整える漢方がお役に立てることと思います。
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