穏やかに始める二人目妊活
二人目の妊活を考える時、お客さまそれぞれに、さまざまな想いがあると感じます。
「一人目のときと同じようにはいかなくて」と言われるかたもあれば、「ゆったりした気持ちで整えていきたい」と言われるかたもおられます。
今回は、二人目以降の妊娠をめざすためのポイントをまとめたいと思います。
一人目を授かった後の身体を、もう一度見つめる
一人目を自然に妊娠できた経験があると、「今回も同じように授かれる」と考えるのは自然なことですが、現実は、二人目を考える頃には、身体も生活環境も一人目の妊活をしていた頃とは違っています。
妊娠・出産を経験し、授乳をし、育児を続ける。
仕事を再開したり、睡眠時間が細切れになったり、自分の食事や休息が後回しになったりする。
このような日々を過ごした現在の体調は、「たしかに体力的な負担を感じる」というかたにとっては、一人目の頃と同じ状態として考えることは難しいでしょう。
ですから二人目妊活では、「一人目を授かった」という過去よりも、「今の身体はどんな状態なのか」に向き合うことが大切です。
妊娠・出産後の身体を、漢方ではこう考えます
妊娠中は胎児の成長を支えるため、母体には多くの栄養とエネルギーが必要になります。
出産では出血を伴い、その後に授乳が続けば、身体を養うための負担も続きます。
漢方では、妊娠・出産・授乳による消耗を、気血や腎の状態から考えます。
「血」は全身を養うものとして、生理や妊娠にも深く関係しており、「気」は身体のさまざまな働きをスムーズに支えるものです。
また、「腎」は、成長・発育や生殖機能に関わる重要な働きを担うと考えます。
大切なのは、食事を受け入れて消化・吸収し、気血を生み出す脾胃の働き。
気血を全身に巡らせる肝の疏泄。
身体を養う気血。
生殖機能に関係する腎。
それぞれの状態を合わせて全体のバランスをとらえることが、漢方による体質の見立てにつながります。
「一人目のときと違う」を丁寧に見てみる
二人目妊活で大切なのは、一人目を妊娠した頃と現在を比べてみることです。
以前より月経量が減った。
生理痛が強くなった。
疲れが翌日まで残る。
冷えを感じるようになった。
睡眠時間が短くなった。
産後から続いている不調がある。
このような体調から、現在の体質を考えるための手がかりを知ることができます。
例えば、
●月経量が少なく、顔色が淡く、疲労感が強い場合=「血虚」
●食欲が落ちやすく、食後の眠気や軟便が続く場合=「脾気の不足」
●冷えや腰のだるさ、疲れやすさが目立つ場合=「腎陽の不足」
●育児や仕事による緊張が続き、月経前のイライラや胸の張りが気になる場合=「肝の疏泄」
同じ「二人目を授かりたい」という相談でも、身体の状態によって漢方の考え方は変わります。
育児をしながらの妊活
二人目の妊活では、妊活以前に毎日の生活そのものが大きく変わっています。
・子どもの食事を優先して、自分は簡単な食事で済ませる。
・夜中に子どもが起きて、睡眠が細切れになる。
・仕事と育児を終える頃には、自分の身体を休ませる時間が少なくなる。
このような生活で、ご自身の体を養うための食事や休息が追いつかない状態が続いている中、さらに妊活のために新しいことを次々と加えるより、まず現在の生活を見直す。
・食事を抜かず、できる範囲で温かいものを摂る。
・睡眠を確保できる時間を大切にする。
・疲労を抱えたまま予定を詰め込みすぎない。
日々の意識から変えていくのも「体づくり」といえます。
今の生活と今の身体を出発点にして、できることを一つずつ積み重ねていく。
そんな妊活があってもよいと思います。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
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でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
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