漢方相談で妊活!何から始める?(その3)
その3 「漢方を選ぶべきひと」
漢方で妊活をするには、向き・不向きがあると思います。
漢方治療をおすすめしたい人、別の方法を検討されたほうがいい人について、あげてみたいと思います。
世の中には大変難しく漢方を語る先生もおられるかと思いますが、私のところでは、漢方はとてもシンプルです。
漢方治療の基本は、毎日続けて飲むことです。
毎日続けて飲むことは、人によってはとても簡単なことであり、また別の人にとってはとても難しいことです。
この条件をクリアできない場合は、体質改善は難しくなります。
いたってシンプルな、しかしながら絶対条件なのです。
次に、漢方の概念を柔軟に受け入れることができるかどうかです。
漢方の概念は、西洋医学の社会で生きてきた私たちにとっては、はじめは少々戸惑いがあるかもしれません。
でも、よく聞いてみると「なるほど!」と思うことがたくさんあります。
私のところでは、漢方治療は、一方通行の治療ではなく、常にお客さまとの相互通行です。
「なるほど!」と意欲をもって臨める人には、漢方の効果も絶大です。
そして、漢方の体質判断に素直であることも大切です。
漢方の体質判断は、四診という基本があって、私たちは私たち自身の感覚をもってお客さまの状態を判別しています。
視覚的に状態を確認する「望診」は、顔や肌の色つや、表情、舌の様子を見る舌診などです。
聴覚や嗅覚による「聞診」は、声や呼吸の調子やにおいなどの状態を確認するものです。
「問診」は、質問することによって得る情報で、既往歴や現在の症状、食事・睡眠・生理の状態・治療歴など、体調のこと、心のこと、生活のことなど、さまざまな聞き取りをしていきます。
「切診」は、お腹に触れる腹診や脈を確認する脈診がありますが、薬局では行いません。
ご来店いただく場合には、直接お客さまに対面することで得られる情報がありますので、電話相談よりも的確に判別しやすくなりますので、可能な限り初回だけでもお越しいただくことをおすすめします。
そして、電話相談に頼る場合には、できるだけ多くの情報をお伝えいただくほうがメリットがあります。
病院では、どの人にも決まった治療が行われますが、漢方治療は、お客様ご自身が受け身になりすぎないことも大切です。
自分のカラダがよくなることに対して、前向きに取り組む意志を持つかどうかで、効き方も違ってくると思います。
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