治療を早く始めれば本当に妊娠できる?
30代前半でも、治療を受けても、妊娠にいたらない方がおられます。
妊娠は、確率だけでは説明のつかない「授かりもの」という要素があると感じることがあります。
妊活について調べると、よく目にするのが、
「年齢が上がる前に、早めに不妊治療を始めましょう」
という案内です。
確かに、女性の年齢は妊娠のしやすさに関わる重要な要素ですが、一般的に30代前半は、妊娠しやすい年代といわれます。
では、その年代なら、誰もが妊娠できるのでしょうか。
日本人女性を対象とした研究では、30〜32歳で、避妊を中止してから12か月以内に妊娠した累積確率は66%というデータがあります。
この確率を高いと感じますか?そんなに高くないと感じますか?
言い換えれば、この研究の対象者では、約34%が12か月以内には妊娠に至らなかった計算になります。
年齢的には妊娠しやすいとされる年代にも、1年以内に妊娠に至らない人がおられるのです。
では、あなたはどちらに当てはまるのでしょうか。
年齢だけを見れば妊娠しやすいはずなのに、なかなか授からないとき、年齢以外に確認したいことはないでしょうか。
大切なのは、年齢別の平均値に安心したり、反対に焦ったりすることだけではなく、今のご自身の体調に丁寧に向き合うことです。
妊娠率が高い年代でも、妊娠に至るまでの経過は違う
妊娠を希望するカップルにとって、女性の年齢は重要な判断材料です。
女性の年齢が上がるにつれて、卵子の数は減少し、染色体異常の割合も高くなります。そのため、自然妊娠だけでなく、体外受精の治療成績も年齢による影響を受けます。
年齢に応じて必要な検査や治療を検討し、時間を大切にすることが重要です。
ただし、年齢が同じでも、妊娠に至るまでの経過はお一人おひとり異なります。
排卵の状態、卵管の通過性、精子の状態、子宮内の疾患など、確認すべきこともさまざまです。
また、検査で大きな異常が見つからなくても、妊娠に至るまで時間がかかる場合があります。
「30代前半だから、まだ大丈夫」
と、検査を先延ばしにするのも、「30代になったから、すぐに体外受精をしなければ」と焦るのも、年齢だけで判断している点では同じです。
今の自分に何が分かっていて、何を確認する必要があるのか。そこから妊活の進め方を考えることが大切です。
早く治療を始めることと、体を整えることは両立できる
「身体を整えてから治療を始めたい」
という考える方もいらっしゃいます。
でも、年齢や検査結果を考えると、治療を先延ばしにすることへの不安もあると言われます。
年齢やこれまでの妊活期間、検査結果によっては、早めに専門医へ相談することが大切ですし、自然妊娠を希望している場合でも、必要な検査を受け、今の状態を把握しておくことには意味があります。
そのうえで、治療を進めながら、食事や睡眠、疲労、冷え、月経の状態などを見直すこともできます。
治療を受けるか、体を整えるか、どちらか一方を選ぶのではなく、必要な医療を受けながら、ご自身の体にも目を向けることが、効率よく妊活を進めるためのポイントです。
「妊娠率」という数字のとらえ方
年齢別の妊娠率や治療成績など、数字で示された情報が目に入るとどうしても気になってしまいます。
治療方針を考えるうえでは大切な資料ですが、その数字は研究対象となった”集団の傾向”を示すものであり、目の前の”一人の妊娠の可能性”をそのまま表すものではない、という点を理解しておかれることが必要です。
一陽館薬局では、検査結果を踏まえて治療のタイミングを検討することと、妊娠を目指す身体の状態を見直すこと、その両方を大切にしたいと考えています。
「原因がないのに、なかなか授からない」
「早く治療を始めたほうがいいのだろうか」
「今の自分にできることは何だろう」
といった迷いがあるときは、焦りだけで次の行動を決めるのではなく、必要な情報を整理し、今の体調に目を向けてみましょう。
「妊娠しやすい体」こそ授かる道です。
一陽館薬局は、お一人おひとりに合った妊娠への体づくりを一緒に考えていきます。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
【子宝漢方と不妊相談の一陽館薬局】
奈良市大宮町6-9-2
橿原市八木町1-11-7
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