最も「もったいない」と感じるとき
妊娠をめざして漢方で体づくりをされる中で、「もったいない」と感じることが時々あります。
たとえば、漢方薬を服用される際によくあるご質問に「どれくらいの期間飲めば効果が出ますか?」ということがあります。
他の病症と異なり、「不妊」は病気ではありませんから、「治る」という扱いではないのが、難しいところです。
子宝漢方の目的を「妊娠」とすると、効果というのは「妊娠するかどうか」ということなのかもしれません。
でも、妊娠というのは、それこそ「すぐ」できることではありませんし、一人で頑張ったら結果が出ることでもありません。
ですから「どれくらいの期間・・?」を「妊娠という結果が出るまでの期間・・?」ということならば、おそらく答えは「人それぞれ」「ご夫婦による」「1ヶ月のケースから2年以上のケースまで」など、収拾がつかなくなってしまいます。
そして、もしそのような回答しか得られなかったら、漢方は信用できないと感じるかたや、しばらく飲んでみたけれど結果がでるまでに飽きてしまうかたもおられると思います。
妊娠という結果からではなく、そこに向かう ”みちすじ” に注目してみると、結果だけではない成果を確認していただけることと思います。
「成果」は、服用した瞬間、直後から確実に現れます。
飲んだ瞬間、香りが広がる、喉を通り落ちるすっきり感、胸の詰まりが消える感触、その後数分~数十分には、柔らかく温かさを感じる、視界が明るくなる感じがして、帰宅する頃には、なんだかやる気や元気がわいてくるような壮快感・・というのは一般的です。
それが、毎日積み重なっていくことで、しつこい不具合が解かれていくのです。
1ヶ月後の生理の様子が変化し、気づけば体の冷えが気にならなくなり、基礎体温が穏やかにまとまりのあるメリハリがみられるようになる・・そういう成果が数ヶ月という単位で重ねられていくのです。
一番もったいないのは、成果に目を向けることができずに、結果が出ないことに辛抱しきれず、途中でやめてしまうことだと思います。
不妊治療は、結果が出ないと意味がないものかもしれませんが、漢方は体が良くなるという成果の積み重ねの結果として妊娠が実現するというものですから、成果は必ず体にとってプラスとなります。
漢方を味方にして、成果でポイントを獲得して、やはり成し遂げる主人公は、ご自身であると思います。
体の変化に気づく余裕ができたら、きっと雲は晴れるのではないか、と思います。
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