採卵前に漢方が求められる理由とは

もっと早く始めれば結果が違ったかもしれない・・と言われるのが「採卵」です。
私どもにご相談いただく段階では、多くの場合、足踏み状態か後退しているか、です。

「採卵してみたけれど、卵が育っていなかった」
「採れても成熟卵がない」
「毎回、空胞や未熟卵ばかりで…」
こういったご経験をお持ちの方が、ご相談にいらっしゃいます。

採卵は体外受精の最初の関門といえます。
そしてその結果を左右するのは、医療の技術だけではなく、むしろ「採卵に臨む体そのものの状態」が、大きく影響しているのです。

採卵前に漢方が求められる理由は、まさに「体そのもの」に関わるからです。

採卵の前に、体が整っているとは
西洋医学では、採卵成績に影響する要素として卵巣機能・AMH値・年齢などが重視されます。

しかし漢方では、それらの数値の根底にある「体質」に着目します。
たとえば、
・「腎虚(じんきょ)」:生命エネルギーの根本である「腎」の働きが弱っている状態。
卵子の成熟力や卵巣の反応性に深く関わります。

・「血虚(けっきょ)」:血の量や質が不足している状態。
卵子を育てるための栄養が十分に届かなくなります。

・「瘀血(おけつ)」:血の流れが滞っている状態。
卵巣や子宮への血流が悪くなり、卵子の質にも影響します。

・「気滞(きたい)」:ストレスや緊張が続くことで「気」の流れが詰まった状態。
自律神経の乱れとして現れ、ホルモンバランスにも関わります。

これらの体質は単独で現れることもあれば、複数が絡み合っていることもあります。
採卵がうまくいかない要因として、体質的な問題が影響していることが挙げられます。

「採卵の前」だからこそ意味がある
卵子のもとになる原始卵胞が、成熟卵として排卵を迎えるまでにはおよそ180日かかるといわれています。

つまり、今この瞬間の体の状態が、数か月後の卵子の質に反映されるということです。

採卵の直前に何かをしようとしても、それでは間に合わないことが多いのです。
だからこそ、採卵の数か月前から体質を整えておくことに意味があるのです。

「何周期やっても卵が採れない」「採れても受精しない」という状況が続いているなら、それは体からの「準備が不十分である」という声かもしれません。

体が整うと、採卵の結果が変わってくる
一陽館で漢方を続けながら体外受精に臨まれた方の中には、「以前は1〜2個しか採れなかったのに、今回は4個採れた」「成熟卵の割合が増えた」「受精率が上がった」と喜んでくださいます。

もちろん個人差はありますし、漢方が採卵成績を保証するものではありません。
ただ、「体が整ってくると、採卵の結果も変わってくる」という現実は、多くの方が実感されています。

採卵の回数を重ねることだけに目を向けるのではなく、「採れる体、育てる体」に整えることを、同時に進めていただきたいのです。

それが、採卵前に漢方が求められる理由です。

いつから始めればいいですか
理想は、採卵の3〜6か月前からです。
ただ、すでに採卵サイクルに入っていても遅くはありません。
漢方は不妊治療と並行してお使いいただけます。

大切なのは、「今から体を変えていく」という一歩を踏み出すことです。

採卵のたびに結果が思わしくなくて、気持ちが折れそうになっているあなたへ。
その焦りも、その悲しさも、よくわかります。
だからこそ、体の声に耳を傾けながら、一緒に「採れる体」をつくっていきましょう。

ご相談は、いつでもお待ちしております。

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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