寒暖差にご用心。
気温の変動が激しく、健康状態も、この気温差に振り回されていますね。
史上最多のインフル感染に花粉の飛散が加わるという状況がそろそろ始まります。
となれば、病院巡りも大忙しです。
体の中は様々な作用をもった薬剤で右往左往すね。
ただ、よく考えてみれば、皆さま口をそろえて「寝不足はダメですね~」と。
実は、病気にかかりやすい理由も、症状がひどくなる原因も、もしかしたら自分自身が一番わかっているのかもしれませんね。
睡眠で体力を回復することは、体が機能するための基本です。
これは妊娠に向けて体調を整える点からも同様です。
さて、この寒暖差は、漢方的にどのような影響があると考えられるのでしょうか。
カラダが寒暖差に適応するには、エネルギーを使います。
このエネルギーを「気」というのですが、寒暖差のダメージに対応するために、「気」を消耗し、不足状態に陥ると「気虚」となり、体調に影響が及びます。
「気」の影響が表れるのが、自律神経です。
自律神経が乱れると、感情や体調が不安定になります。
発動と抑止のバランスが狂ってしまうのです。
季節の変わり目が苦手なかたは、この体質です。
アレルギーも流産や不正出血も気虚によることが多い症候です。
今日、ご連絡をくださったお客さまは、切迫流産の危険があり、仕事をお休みされたそうです。
体力に余裕があるとはいえない彼女には、くれぐれも妊娠初期は、極力安静にお過ごしいただきたい旨、お伝えしていましたが、仕事が休めず忙しかったようです。
とうとうドクターストップになりました。
彼女自身も実は体を休める点では、ホッとしているようですが、じっとしているのもそれはそれで大変です。
妊娠初期の流産は、染色体異常や医学的な原因を除くと、この「気虚」だけでは病気ではありません。
でも、決して「気のせい」ではなく、重大な体調変化のサインなのです。
「気」は、エネルギーです。
気力の充実が、体と心と未来を活気づけてくれます。
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