子宮内膜炎が話題ですが・・
最近、注目されている検査に「子宮内膜着床能検査(ERA)」とか「慢性/急性子宮内膜炎検査」があり、そして「子宮内フローラ」という言葉に接することがあります。
検査のために高額の費用をかけることに戸惑われる声も聞かれますが、授かるためにはどのような手段も厭わないという決意を持って臨まれる声も聞かれます。
一般的には、これらの検査は、高齢や反復流産、体外受精反復不成功などを中心に、その原因を見つけることを目的としたもののようですが、漢方的にはどのような受けとめ方になるのでしょうか。
”着床の窓口”をチェックする「子宮内膜着床能検査(ERA)」は、漢方では、窓口がどうなっているかというよりも、着床成立までの一連の経緯をスムーズにしていくことで、本来の機能が反映されるように整えられた結果として”窓口”の機能も正常に維持されるというふうに考え、一連の働きをスムーズにすることをめざします。
”子宮内膜炎”については、いわゆる雑菌が繁殖して炎症を起こすというようなもので、子宮内の細菌バランスが良好であれば炎症は起こりにくいということですから、最も重要になるのは経血やオリモノなどの分泌が正常であることですが、漢方では”菌の種類や数量”ではなく、排毒や血液浄化をしっかりとおこなうことをめざします。
西洋医学と漢方は、ものの見方が異なるので、同じ状態でも見え方がまったく違っていたり、アプローチが真逆になることもあります。
必要な場合は、両方をうまく活用していくと、より良い状態が期待できると思います。

一陽館薬局壁面の大きなパネル
この記事へのコメントはありません。