夏の体質別妊活注意点 ~陰虚(いんきょ)~
夏は汗をかく季節です。
発汗によって体内の潤いが失われやすく、もともと陰虚傾向のある方は症状が強くなりやすい時期と考えられます。
「手足は冷えていないのに体がほてる」
「寝汗をかきやすい」
「口やのどが渇く」
夏は「陰」を消耗しやすい季節
漢方では、「陰」は体を潤し、熱を適度に抑え、生命活動を支える大切な物質と考えます。
夏は気温が高く、発汗量が増えることで体内の水分や潤いが失われやすくなりますが、生活習慣により「陰」の不足が進みやすくなります。
* 夜更かし
* 慢性的な睡眠不足
* 長期間のストレス
* 過労
陰が不足すると、体を冷ます働きが十分に発揮されず、「虚熱(きょねつ)」と呼ばれる熱感が現れやすくなります。
陰虚体質に見られる不妊の特徴
漢方では、陰は子宮や卵巣を潤し、妊娠を維持する基礎として大切な要素であると考えます。
* 月経量が少ない
* 子宮内膜が十分に厚くなりにくい傾向がある
* 周期が短くなりやすい
* 更年期に近い症状がみられる
40代以降の妊活や卵巣機能の低下が気になる方では、陰虚を伴うケースがみられます。
陰虚体質に多い特徴
複数当てはまる場合は、、陰虚体質の可能性が考えられますから潤いを補う体づくりがおすすめです。
* のどや口が渇きやすい
* 頬がほてる
* 手足よりも体の中心が熱い
* 寝汗をかく
* 肌や髪が乾燥しやすい
* 月経量が少ない
* 便が硬くなりやすい
* 舌の色が赤く、舌苔が少ない
妊活との関係
漢方では、「陰」と「血」は互いに支え合う関係にあり、陰が不足すると、子宮や卵巣を十分に潤すことができなくなると考えます。
また、加齢に伴う卵巣機能の変化や慢性的な睡眠不足、過度な疲労は、妊活にも影響を及ぼすことがから、体を休ませながら陰を養う生活を心掛けることも大切です。
夏に気をつけたい生活習慣
陰虚体質の方は、体の潤いを守る生活を意識しましょう。
「陰」を消耗する生活
* 夜更かし
* 強過ぎる運動
* 水分不足
* 香辛料の摂り過ぎ
* アルコールの飲み過ぎ
* 強いストレス
「陰」を補う習慣
* 十分な睡眠
* 適度な水分補給
* 消化の良い食事
* 無理のない運動
陰を養うことは、夏を元気に乗り切る養生にもつながります。
漢方で「潤いを補う」とは
陰虚には、気虚や血虚、瘀血、腎虚などが重なっていることも多く、お一人おひとりの体質や妊活の経過を丁寧に確認しながら「滋陰薬」を選ぶことが大切です。
まとめ
夏は発汗によって体の潤いを失いやすく、陰虚体質が悪化しやすい季節です。
ほてりや寝汗、乾燥、月経量の減少などが気になる方は、体質を見直すことで妊活にメリットがあります。
今年の夏は、暑さに負けないだけでなく、体の潤いを守りながら、妊娠しやすい体づくりを始めてみましょう。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
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