夏の体質別妊活注意点 ~瘀血(おけつ)~
瘀血といえば血流が悪い→冷えが原因
というのは分かりやすく、広く認識されていると思います。
一方で、夏は暑い季節ですから、ある意味血行は促進されますが、意外にも瘀血が悪化しやすい要因が多く、妊活中は特に注意したい時期でもあります。
「夏になると生理痛がひどくなる」
「冷房で下半身が冷えやすい」
「経血に塊が多い」
このような方は、漢方でいう「瘀血(おけつ)」体質に該当する可能性があります。
夏でも瘀血は悪化しやすい季節
「暑いから血流は良くなる」と思われがちですが、夏特有の生活習慣によっては血流を滞らせることがあります。
例えば、
– 冷房による下半身の冷え
– 冷たい飲食の摂り過ぎ
– 発汗による水分不足
– 睡眠不足
– 強いストレス
などが重なると、漢方でいう「血」の巡りが悪くなり、瘀血が悪化しやすくなると考えます。
特に子宮や卵巣は冷えや血流の影響を受けやすいため、妊活中は最も注意したいポイントです。
瘀血体質に見られる不妊の特徴
漢方では、血が十分に巡ることで、子宮や卵巣へ栄養が届けられ、妊娠しやすい環境が保たれると考えます。
瘀血体質が関係する不妊の共通点として
– 生理痛が強い
– 経血にレバー状の塊が多い
– 生理前後に下腹部痛がある
– 子宮内膜症や子宮筋腫を指摘されている
– 採卵を繰り返している
– 着床しにくい、流産を繰り返すなどの悩みがある
などが見受けられます。
もちろん、これらの症状だけで瘀血と判断することはできませんが、漢方では「血の巡り」を整えることが妊娠しやすい体づくりの一つとして重視されています。
瘀血体質に多い特徴
– 生理痛が強い
– 経血に塊が多い
– 顔色が暗く見える
– 肩こりや頭痛が慢性的にある
– 唇や歯ぐきの色が暗い
– 舌の裏の血管が太く目立つ
– シミやくすみが気になる
– 手足が冷えやすい
複数当てはまる場合は、血流の状態を見直すことが体質改善につながることがあります。
妊活との関係
漢方では、「血」は子宮や卵巣を養う大切な存在です。
血流が滞ると、必要な栄養や酸素が十分に届きにくくなり、子宮環境や卵巣機能に影響すると考えます。
医学的にも、子宮内膜症や子宮筋腫など血流や慢性炎症が関係する疾患は、不妊の原因となる場合があります。
ただし、「血流を改善すれば必ず妊娠する」というものでもなく、実際には年齢や卵巣予備能、精子所見などさまざまな要因を総合的に考えることが大切です。
夏に気をつけたい生活習慣
基本的には、夏でも体を冷やし過ぎないことが大切です。
特に気を付けたいのは、
– 冷房の風を直接受ける
– 冷たい飲み物ばかり飲む
– お風呂はシャワーだけで済ませる
– 長時間同じ姿勢で過ごす
– 睡眠不足や過労
軽い運動やストレッチ、ぬるめの入浴などで血流維持に心がけましょう。
漢方は「血流を良くする」ことは解決への始まり
瘀血には、気虚、気滞、血虚、腎虚、痰湿などが関わることもあり、同じ瘀血体質と考えられでも、選ぶ漢方薬が異なることがあります。
丁寧に、原因を見極めながら体質改善をはかることが、妊娠しやすい体づくりにつながります。
まとめ
夏は暑さだけでなく、冷房や冷たい飲食、水分不足などによって瘀血が悪化しやすい季節です。
生理痛や経血の塊、慢性的な冷えが気になる方は、血流だけではなく体質全体を見直すことで妊活にもメリットとなることがあります。
今年の夏は、体を冷やし過ぎない工夫と体質改善を意識しながら、妊娠しやすい体づくりを始めてみましょう。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
【子宝漢方と不妊相談の一陽館薬局】
奈良市大宮町6-9-2
橿原市八木町1-11-7




この記事へのコメントはありません。