夏の体質別妊活注意点 ~気滞(きたい)~
暑さのせいだけではない気がしませんか?
「暑くなるとイライラしやすい」
「ため息が増える」
「生理前になると気分が落ち込みやすい」
このような方は、漢方でいう「気滞(きたい)」体質が考えられます。
夏は気温や湿度の高さに加え、睡眠不足や疲労が重なり、自律神経のバランスが乱れやすい季節であり、漢方では「気」の巡りが滞りやすくなると考えられています。
## 夏は「気」が滞りやすい
漢方では、「気」は全身を巡り、心身の働きを調整するエネルギーを担いますが、夏は以下の要因が重なり「気」の流れが滞りやすくなります
* 強い暑さによるストレス
* 室内外の大きな温度差
* 寝苦しさによる睡眠不足
* 疲労の蓄積
* 忙しさや精神的な緊張
気の巡りが悪くなると、心身の緊張が続き、さまざまな不調につながると考えられています。
気滞体質に見られる不妊の特徴
漢方では、妊娠には「気・血・水」が調和し、滞りなく巡ることが大切と考えます。
気滞になると、気の巡りだけでなく血流も滞り、「瘀血」を伴う不調がみられます。
* 月経前症候群(PMS)が強い
* 月経周期が乱れやすい
* 排卵時期が安定しにくい
* 下腹部の張りや痛みがある
* ストレスを感じると体調が悪化する
医学的にも、慢性的なストレスは視床下部・下垂体・卵巣系に影響を及ぼし、月経周期や排卵に影響するリスクが知られています。
気滞体質に多い特徴
次のような症状が複数当てはまる場合は、気滞体質の可能性があり、「気」の巡りを整えることが体質改善につながることがあります。
* イライラしやすい
* 気分の浮き沈みが大きい
* ため息が多い
* お腹や胸が張る感じがする
* PMSがつらい
* のどに何か詰まったような違和感がある
* ストレスで食欲が変化する
* ゲップやお腹のガスが多い
妊活との関係
漢方では、「気」が巡ることで「血」も巡ると考えます。
そのため、気滞が続くと子宮や卵巣への血流にも影響し、妊娠のための体づくりの妨げとなる場合があります。
また、妊活そのものが大きな精神的負担となり、気滞をさらに悪化させる悪循環を招くケースも見受けられます。
「頑張らなければ」という思いが強い方ほど、心身を休ませる時間を意識してつくることも大切です。
夏に気をつけたい生活習慣
気滞体質の方は、心身をリラックスさせる時間を持つことが養生につながります。
特に気を付けたい”滞り”の要因
* 睡眠不足
* 長時間のデスクワーク
* 強いストレスを抱え込む
* 不規則な生活
* 運動不足
おすすめしたい”巡らせる”習慣
* 軽いウォーキング
* 深呼吸やストレッチ
* 趣味の時間を楽しむ
* 十分な睡眠
* 規則正しい生活
漢方で「気」を巡らせよう
気滞には、気虚や血虚、瘀血、痰湿、陰虚などを伴うこともあり、体質や生活環境、妊活の経過を総合的に判断し、その方に合った漢方薬「理気薬」をを選ぶことが大切です。
まとめ
夏は暑さやストレス、睡眠不足などによって「気」の巡りが乱れやすい季節です。
イライラやPMS、月経不順などが気になる方は、体質を整えることで妊活にもメリットがあります。
今年の夏は、頑張り続けるだけでなく、心と体をゆるめる時間も大切にしながら、妊娠しやすい体づくりを始めてみましょう。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
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