効果の有無
漢方薬を飲み始めてしばらくは、すごく効いている感覚があるけれど、その後は実感が少ないと言われる方があります。
漢方薬という新たなエネルギーが、働きがうまくいかない状態に作用して、新鮮な感覚が生まれます。
大変効果的に心も体もリフレッシュされるのです。「効かす」ためのストレッチのようなものです。
準備体操の次は、いよいよ本質にアプローチし始めますが、本質的な部分は、これまで体を支えてきた核心でもあるので、この段階からは、数日での劇的な変化は感じにくくなっていきます。
表面的な変化しやすい症状は、数日での改善がみられますが、その根底にある体質の変化は、数ヶ月はかかります。
体質改善を目指す方にとって、この数ヶ月が長いと感じる場合もあるかもしれませんが、体質自体が変わるなんて、考えてみればスゴい事ですね。
スゴい事だとわかっていても、出来るだけ早く!と思いますよね。
体質改善をスムーズにするには、漢方でいう「気のめぐり」が、出来るだけスムーズであることが大切です。
「気」は、常に見えている部位ではなく、「気力」のような、生命維持の原動力のようなエネルギーです。ストレスや疲労などの影響を受けて、不足したり、流れが淀んだりすると機動力が落ちてしまいます。
つまり、効果の有無には「気」、つまり情緒の安定やホルモンバランスにより大きく左右されるものであるといえます。
春は、イライラしやすく、自律神経も不安定になります。健康維持のためにも、少しゆっくり過ごしてみましょう。
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