不妊トピックス『卵活』について ~卵子凍結は、不妊症の救世主?~
最近、話題の卵子凍結。
「妊活」も細分化され、「卵活」と表現されていますが、
不妊症にどのような影響があるのでしょうか・・・・。
・・・「病院へ行けば、妊娠できると思っていました。」
不妊治療に疲れ、
妊娠を迎えるまでの取り組みについて漢方相談にお越しになるお客様から
よく聞かれる言葉です。
理由や事情も人それぞれ。
他人から言われなくても十分わかっています! というかたもあれば
不妊治療任せにして深く考えていませんでした! というかたもあります。
「今しかできないこと」の優先順位も人それぞれですが、
女性として命を宿す「妊娠」についての展望を
各自が描いていく、ということが大切なのではないかな、と感じています。
〈参照〉
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20130914-00000809-fnn-soci
将来の妊娠に備え卵子凍結する「卵活」の最前線を取材しました。
フジテレビ系(FNN) 9月14日(土)0時49分配信
卵活の仕組みは、女性の年齢が若いうちに元気な卵子を採取・凍結。
その後、妊娠したいときに卵子を解凍し、
体外受精させた受精卵を子宮に戻すというもの。
年齢とともに、卵子の機能が低下する卵子の老化が注目されるようになり、
結婚や出産の予定がない女性たちからも、今、卵活への問い合わせが殺到しているという。
日本生殖医学会が、
「健康な未婚女性にも卵子の凍結保存を認める」という、日本初のガイドラインをまとめた。
採卵時の年齢は、40歳以上は推奨できない。
凍結した卵子による妊娠についても、45歳以上は推奨できないとした。
日本生殖医学会・吉村泰典理事長は
「40歳まで妊娠しなくていいんだというような考え方はやめてほしいということですね」と述べた。
街の女性たちは
「若いうちに残しておいたほうがいいのであれば、それもありかなと」、
「選択肢が広がるということは、いいことやと思いますけどね」などと話した。
10代から40代までの健康な未婚女性1,000人を対象に行ったアンケート調査によると、
「条件によっては卵活をしてみたい」という女性が、半数近くに上った。
高まりつつある関心。
日本産科婦人科学会によると、これまで、凍結卵子での出産成功率はおよそ10%。
採卵時には、不妊治療と同様、卵巣の腫れや出血といったリスクもともなう。
この施設では、採卵を含めた卵子凍結にかかる費用は、70~80万円程度で、
2年目以降は、卵子1個につき、年間およそ1万円の保管料がかかる。
国立成育医療研究センター・齋藤英和医長は
「(凍結保存しておけば)卵子は確かに老化しないが、
母体というのは着実に加齢する。
やはり30代の後半から、いろんな産科的なリスクとか、
分娩(ぶんべん)のときのリスクとかが、増してくるというのは防げない。
自然に妊娠するか、もっと若い時期に、本当に安全な時期に考えてほしい」と述べた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130913-00000095-mai-soci
<卵子凍結>出産 過剰な期待は禁物
毎日新聞 9月13日(金)21時49分配信
将来の妊娠に備えた卵子の凍結保存について、
日本生殖医学会(理事長=吉村泰典・慶応大教授)理事会は13日、
健康な女性を対象とする場合、
40歳以上での採卵は推奨しないとする倫理委員会の指針案を了承した。
卵子の凍結保存は、卵子の細胞膜が弱いことなどから、
精子や受精卵に比べて難しかった。
だが、液体窒素(氷点下196度)で急速に凍結させる簡便な方法が開発され、
大学などの研究機関でなくても凍結保存ができるようになった。
「質の良い卵子を将来の妊娠に備えて凍結保存しておきたい」と望む女性を対象に、
一部の民間施設で実施が広がっている。
だが、融解した凍結卵子を使って出産できる可能性は高くない。
日本産科婦人科学会の最近のデータでは、
凍結卵子を使った受精卵を子宮に移植した場合でも、
出産できたのは1割前後だった。
また、採卵には危険が伴う。
使用する時期が高齢になるほど、妊娠や出産時の危険性が母子ともに高まる。
使用までの期間が長くなれば、
民間施設が卵子を安全に保管できるのかという課題も生じる。
過剰な期待は禁物だ。
指針案をまとめた同学会倫理委員会の石原理委員長は
「利用を考える人は、指針をきっかけに、凍結保存の問題点や限界、
妊娠・出産をいつするのが最も安全で問題が少ないかということについて、
正確な知識と情報を得てほしい」と話す。
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