不妊治療より先に取り組むべきこと

こんにちは。
土曜日は、ご相談もいっぱいになることが多く、今日は、電話もつながらない状態になり、お客さまには、大変お待たせいたしました。
ご予約優先ですが、おひとりお一人のお客さまのご相談を大切におうかがいしたいと考えております。

さて、今日は、いろんなことに迷っているお客さまからのご相談です。

半年前から不妊治療を始めたものの、毎月薬が替わり、基礎体温も薬に反応して、ギクシャクして、元の状態がよくわからないほど乱れています。この先、このまま続けていても大丈夫なのか、と不安に感じられているのでしょう。

そして、年齢の不安です。間もなく40歳を迎えるプレッシヤーが頭から離れません。

さらに、子宮内膜症、卵巣チョコレート嚢腫が見つかり、片側の卵管が狭くなっているようです。

不妊治療クリニックでは、卵巣嚢腫の治療をすすめられ、手術は今年の秋になるということですが、それまでに少しでも体を妊娠できる状態に近づけたいとのご相談です。

理想は、漢方薬がよく効いて子宮内膜症や卵巣嚢腫が縮小することで、さらに、できるだけ早く妊娠することです。

彼女の不妊治療を始める前の基礎体温は、きっちり2相で、これといった問題もなさそうです。
ホルモン値なども正常です。

排卵障害や黄体機能不全などで使われるような薬剤が、毎月アレコレ入れ替わることで、卵巣が腫れたり、高温期が急上昇したり、不正出血まで起こってしまいました。
保険適応の当帰芍薬散まで動員していますが、カラダは、バランスを崩す一方です・・・・。
この状態で、半年経ったから、年齢を考慮して、人工授精をしましょう、と言われても不安になるのも無理はありませんね。

彼女が今、最優先すべきことは、卵子や精子の移動、着床を妨げる要因である瘀血の体質を改善することです。
子宮内膜症や卵巣チョコレート嚢腫を生み出す要因は、この血行不良の体質にあると考えられるのです。

不妊治療をしても、しなくても、妊娠するカラダづくりには、瘀血の改善は、不可欠な条件です。
そして体質改善するには、漢方薬なら何でもいい、というわけではないのです。

ここから、妊娠できる状態に向けて彼女の体質が変わっていきます。

何十年の生活を積み重ねてきた体質は、すぐには変わりませんが、時間がかかるからといって始めなければ変わることもできません。
まずは、始めることが大切です。

彼女と一緒に「カラダが変わる実感」を楽しみにしていきたいと思います。

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