不妊治療、正直者が・・・!?
指示を守り、予約日には確実に受診し、クスリも欠かさず服用し、
そしてまた、次回予約日には確実に受診する・・・・
・・・それを何ヶ月も、何年も続ける・・・
そんな女性からのご相談です。
年齢は42歳、AMHも低いため、通院当初から体外受精をすすめられ、採卵を繰り返してきました。
採卵を優先し、5個確保できるまで採卵を続け、それから移植段階へと入っていくという方針だったようです。
初回は、2つ採卵できたものの、通院1年を迎える現在までに
刺激・採卵・リセットを繰り返して
その間に採卵または受精したのはゼロでした。
年齢的に厳しいという理由ですが、
いつか良い卵ができるかもしれないので、といって採卵を続けてきました。
とても素直でまじめなお客さまですが、
さすがにこの状況に不安を感じ、ご相談くださったのです。
時間がない、卵が育たない、という場合にどうしますか・・・?
彼女の場合も、結局1年でチャンスとして獲得できたのは2個の卵です。
これ以上続けても卵の確保が難しそうなので、5個には足りないが移植に向かうことになりそう、というのです。
そして、あまり質が良くないため、2つを一度に移植してしまおうということです。
彼女はこの1年、必死で、真面目に頑張ってきました。
なのに、いくら薬を体に投入しても期待する状態には到達しませんでした。
それどころか、状態は当初より厳しくなるばかりです。
このまま来周期に移植して妊娠できるのでしょうか?
彼女が漢方に期待している、「妊娠できる体づくり」を急がなければなりません。
と同時にホルモン刺激にさえ反応できなくなってしまた体の働きを回復し、出産までしっかりと育ちを支える力を養うことが必要になります。
彼女のような状況に悩む女性からの相談が絶えません・・・。
不妊治療を受けて妊娠するケースもたくさんありますが、誰でもうまくいく訳ではなく、成功例は全体の何割かです。「不妊治療」というよりも「妊娠補助」という感じかな、と私は思っています。
あくまでも、妊娠はご自身がするのであり、体調側から補助するのが漢方だと思います。
だからこそ、ご自身が自分の体調をしっかりと感じながら妊活することが大切ではないかと思うのです。
さて、これからが、彼女にとって「本当の妊活」の始まりだと思います。
あらゆる可能性を最大限に!を願いながらカウンセリングを展開していきます。
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