漢方が効く時、効かない時。
漢方を始めて、そろそろ1年・・・
最近はとても良い感じでした。
体外受精までしても妊娠せず、
病院では自然に諦める方向へと、やさしく誘導され始めた頃に始められた漢方。
当初乱れていた月経周期は明らかに安定し、
自然排卵も順調になりました。
そんな彼女の基礎体温が乱れ始めたのは、先月のことです。
排卵期が延長し、高温期が短くなりました。
しかも計測ごとに変動が激しく、不安定です・・・・
ご相談時に来られた時には、表情も硬く顔色もくすんで見えます。
そう、彼女は仕事上の対人関係でストレスを抱えており、日常的にイライラしたり、睡眠が不十分な状態が続いているのです。
欠かさず漢方を服用していても、今の彼女に、以前と比べて十分な効果が得られないのは当然の事かも知れません。
漢方が効果を発揮するための土台が不調であれば、同じ漢方薬を同じように飲んでいても、効果は出にくくなるでしょう。
漢方薬だけが、そういう性質であるということではなく、食べ物に置き換えてみるとわかりやすいです。
体調が悪いときには、美味しい料理の味も感じることができなかったり、いつもは大丈夫なのに、食べた後に下痢をしてしまったり、というように、飲食物の行方は、体内環境に大きく影響されてしまいます。
ただ、幸いにも漢方は長年の使用経験から、ストレスによる「気滞」という状態に対応する漢方薬があります。
「効果が出るカラダ」に整えながら、妊娠に向けて積極的な体質改善を進めていけるのです。
「ストレスによる体調への影響」の受けやすさや現れかたは、人それぞれです。
おひとりお一人の状態に合った漢方薬で、整えることが大切です。
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