ストレスによる妊活ダメージと漢方ケア
ストレスに負けない体づくりが妊活への第一歩
今回の移植でも、陰性判定でした。
いったい”何が””どこが”悪いのでしょうか。
と途方に暮れてご相談いただくことがあります。
そう、胚の状態は悪くなかった、子宮内膜も問題ないと言われた、薬もサプリも欠かさず頑張った、
それなのに・・・
と言われる方の多くが、頑張り屋さんで、お話の様子からも生真面目な印象を受けます。
いつもご相談予約は、お仕事上りのカウンセリング最終時間枠です。
何をすればいいか、何が足りないか、を追求するよりも「何かできる隙間」「余計なものを減らす」ことが大切だと、多くの場合でお伝えします。
目標に届かない意識の時に、足し算ではなく引き算をするということは、とても勇気がいることだと思います。
でも、「目標に届かない」のではなく「目標に届く方法を見つけていない」と考えると、足すべきか引くべきかを平等に判断することができるのではないでしょうか。
何がストレスかについても、”体に良いこと”だと思うものが必ずしも”必要としているもの”と合致するとは限りません。
では「ストレスは妊活によくない」とよく言われますが、実際にどのような仕組みで妊娠に影響するのでしょうか。
強いストレスや睡眠不足、過労が続くと、脳から卵巣へ送られるホルモンの指令が乱れ、生理周期や排卵、黄体機能に影響を及ぼすことがあります。
漢方ではストレスを単なる心の問題とは考えず、「気・血・津液」と「肝・脾・腎」のバランスの乱れとして捉えます。
今回は、医学と漢方、それぞれの考え方からストレスと妊活の関係をご紹介します。
ストレスが生理や排卵に影響する理由
女性の生理周期は、
視床下部 → 下垂体 → 卵巣
という「視床下部―下垂体―卵巣系(HPO軸)」によって調節されています。
ストレスを受けると、ストレスホルモンの影響で脳からのホルモン分泌のリズムが乱れやすくなり、
・生理周期の乱れ
・排卵の遅れや排卵障害
・黄体機能の低下
などにつながることがあります。
黄体ホルモン(プロゲステロン)の分泌が十分でないと、高温期が短くなったり、子宮内膜が十分に成熟しにくくなったりする場合があります。
もちろん、これらは年齢や卵巣機能など複数の要因が関係するため、ストレスだけで決まるものではありません。
漢方では「肝」の働きを重視します
漢方では、ストレスの影響を最も受けやすいのが「肝(かん)」と考えます。
肝には、
・気の巡りを整える
・血を蓄え、生理周期を支える
・情緒を安定させる
という役割があります。
ストレスによって肝の働きが滞ると、「肝気鬱結(かんきうっけつ)」という状態になり、気の巡りが悪くなります。
さらに、漢方には「気は血を巡らせる」という考えがあります。
気が滞ると血流も悪くなり、卵巣や子宮へ十分な栄養が届きにくくなるため、妊活では気と血の両方を整えることが大切です。
ストレスが続くと「腎」にも影響します
ストレスが長期間続くと、妊娠を支える根本の力である「腎」にも負担が及ぶと考えます。
漢方の「肝腎同源(かんじんどうげん)」という理論では、肝と腎は互いに支え合う関係にあり、肝の乱れが長引くと腎の働きにも影響しやすくなります。
その結果、排卵する力や黄体機能の低下につながる「体質」へ傾くと考えられています。
一陽館薬局の子宝漢方
一陽館薬局では、「ストレスが原因」とひとまとめにするのではなく、もう一つ掘り下げて捉えることから始めます。
✅️肝気鬱結が主体なのか
✅️血虚や瘀血があるのか
✅️腎虚まで進んでいるのか
などを丁寧に見極め、
・疏肝理気(気の巡りを整える)
・養血・活血(血を補い、血流を整える)
・補腎(妊娠を支える力を補う)
といった治療を組み合わせ、お一人おひとりの体質に合わせた漢方薬をご提案しています。
まとめ
ストレスは精神的な負担だけでなく、ホルモンバランスや排卵機能にも影響を及ぼすことがあります。
漢方では、その背景にある「肝・脾・腎」の働きや、「気・血」のバランスを整えながら、妊娠しやすい体づくりを目指します。
「忙しくなってから生理周期が乱れた」
「高温期が短くなった」
「検査では大きな異常が見つからないのに妊娠につながりにくい」
と感じている方は、体質から見直すことで改善のきっかけが見つかることがあります。
ストレスを避けることだけでなく、ストレスに負けにくい体を育てることも、妊活では大切な考え方になっています。
漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
一陽館薬局では、不妊治療と漢方を組み合わせた妊活相談を行っています。お一人おひとりの体質や生活環境に合わせて、妊娠しやすい体づくりをサポートいたします。
妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。
【子宝薬局と不妊相談の一陽館薬局】
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