サプリメントより先にやるべきこと

妊活を考え始めると、葉酸やビタミン、ミネラルなど、さまざまなサプリメントが気になる方もいらっしゃると思います。

体に必要な成分を補うことは大切です。
しかし、妊娠に向けた体づくりを考えるとき、成分を増やすだけでよいのでしょうか。 

時折、見受けられる例に、不妊治療にも費用がかかっている、サプリメントにも相当な費用をかけている、だから漢方にかける費用は極力抑えたい、と。
そして、不妊治療では行き詰まっているため漢方で後押ししたい、と。

このようなご相談の場合、大変恐縮でございますがお断りさせていただくことがあります。

理由は、ご期待に見合う成果が得られないからです。
初めからかみ合っていないのに、起死回生とはいきません。

行き詰まるまでと同じ方向を向いたまま進んでも、さらに行き詰まってしまうしかありません。
貴重な時間と、大切な費用を中途半端に使うのではなく、自信を持って、悔いることがない選択をされるべきだと思います。

漢方とサプリメントは、役割が違います

漢方薬は、体全体の状態を見極め、働きのバランスを整えることを目指します。

月経の状態、冷え、疲れやすさ、食欲、睡眠などを確認し、漢方の理論によって体質から整えます。
気・血・津液の過不足や巡り、五臓六腑の働きなどを総合的に捉え、その方に合った漢方と養生を見定めていきます。

一方、サプリメントは、特定の栄養素や成分を補給するものです。

食事だけでは不足しやすい栄養素など、目的に応じた補給に役立ちます。

どちらも目的が異なるため、同じものとして比較するものでもなく、どちらが正しいというものでもありません。

先に考えたいのは、カラダ全体の状態です
妊活のために何かを補おうとする前に、食事から十分に栄養を摂れているか、消化吸収の状態はどうか、疲労が蓄積していないか、生理や睡眠に気になることはないかを振り返ってみましょう。

必要なのは、特定の成分を増やすことなのか、食事や睡眠を見直すことなのか、それとも体質に合わせてカラダ全体を整えることなのか。まず、その見極めが重要です。

そのうえで、食事内容や栄養状態を確認し、不足が考えられる成分があれば、サプリメントの活用を検討します。

一陽館薬局では、お一人おひとりの将来の妊娠に向けて、身体づくりの第一歩を漢方でサポートします。
治療任せでもなく、AI頼みでもなく、ご自身の要望を大切にしていただきたいと願っています。

漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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