まさか、私が不妊症?~二人目妊娠の難しさとは~

ずっと健康だったのに、一人目の子どもを出産して、もう一人欲しい・・・と思ったらなかなか妊娠しない。
婦人科を受診すると、年齢の影響を指摘されて焦って体外受精をしましたが、結局妊娠できませんでした・・・
“健康でも妊娠できない”なんて考えたことがありませんでした。

医学的に何か妊娠できない問題を抱えているわけではない、というかたもおられます。

「一人目は、何も苦労せずに自然に授かったんです。」
「だから、二人目もそのうち妊娠すると思っていました。」
二人目の妊活ではこのようなお客さまのご相談も見受けられます。
不妊原因がない、体は元気、なのに妊娠できない、このアンバランスな状況に納得がいかないまま、不妊治療を進めたけれどやっぱり妊娠はできなかったと言われます。

「まさか、私が不妊症になるなんて」
30代で一人目を出産し、数年後、40代になって二人目を考え始めましたが、なかなか妊娠しないのです。
「一人目は自然に授かったのに、どうして?」
そこで初めて不妊について調べたり、婦人科を受診したりするようになります。

年齢を考えて、タイミング法から人工授精、はやめに体外受精へ。
「時間を無駄にしたくない」と積極的に治療を受けてみても、思うような結果につながらない日々が続きました。

一人目を授かった頃と、今の体
二人目妊活の最大のポイントは、一人目を妊娠できたことが、今の妊娠しやすさにそのままつながるわけではないということです。

30代で一人目を妊娠した頃から、妊娠維持、出産、授乳、育児という大きな経験を重ねられることになります。
さらに40代になると、卵子の染色体に関わる年齢の影響も大きくなります。

つまり、「一人目を自然に妊娠できた身体」と「40代になった今の身体」では、妊娠に関わる条件が違うのです。

二人目の妊娠が難しいと感じられたとき、過去と比べてもあまり意味がないかもしれません。
今の年齢とお体の状態を把握し対策を考えることが、二人目を授かる出発点になるといえます。

40代の二人目妊活の今
医学的には、卵巣機能や排卵、卵管、子宮、精子など、妊娠に関わる状態を確認していきます。
そのうえで漢方相談では、普段の体調を丁寧に伺います。

以前より疲れやすくなったり、月経量が減ってきたり、生理周期が以前と違ってきたりすることがあります。
冷えを感じるようになったり、眠っても疲れが取れにくかったり、一人目の出産後から体調が戻りきらないと感じている方もいらっしゃいます。

日々の体調を一つずつ伺うと、今必要な体づくりのヒントが見えてきます。

「出産後の消耗」と「年齢」
妊娠・出産・授乳による体力の消耗を、漢方では気血や腎の状態からとらえます。

特に40代では、年齢とともに弱りが目立つ、生殖機能を担う「腎」の状態にも目を向けます。

出産後から疲れやすくなった方、月経量が少なくなった方、冷えや腰のだるさを感じる方では、気血を養うことや腎を補うことが必要になることが多くなります。

また、育児や仕事による緊張が続いている場合には、気の巡りが滞り、月経前の不調やイライラ、胸の張りなどにつながることもあります。

同じ「二人目が欲しい」というご相談でも、お一人おひとりに対して必要なところを見極めていくことが大切です。

体外受精を頑張ったあと
「治療をすれば妊娠できると思っていました」と話される方もおられます。

採卵、受精、移植。
そのたびに期待して、結果を待つ。

それを繰り返すうちに、心も体も疲れてしまいます。

保険診療の回数を終えたとき、
「もう、これ以上何をすればいいのか分からない」
という思いになる方もおられます。

そんなときは、治療を続けるかどうかを急いで決める前に、一度ご自身の体調を振り返ってみることも一つの方法ではないかと思います。

食事はきちんと摂れているか、睡眠は足りているか、疲労を翌日まで持ち越していないか、月経は以前と比べてどうか?など日常の状態を確認することで、今のお体がに必要なことが見えてくる場合があります。

「まさか、私が不妊症?」
そう感じたときは、「一人目はできたのに」と過去に戻るのではなく、
「40代の今、私の身体はどんな状態なのだろう?」
と考えてみましょう。

治療を頑張ってきたけれど、次に何をすればいいのか分からない・・という方、一度ご自身の体について話してみませんか。

漢方薬生薬認定薬剤師
樫谷陽子

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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