「AMH0.01」「子宮外妊娠」「40代の妊活」~”あなたを守る仕組み”との向き合い方~

AMH値は、妊娠できる可能性のカウントダウンのように感じられるかたも多いと思います。
AMH 0.01という検査結果に加え、年齢は40代、となると、思いたくないけれど「無理かもしれない」という言葉が静かに近づいてくるような不安を感じながらお過ごしではないでしょうか。

専門医療機関での検査結果について伝えられた際に
「諦めることは、あなたを守るからだの仕組みでもあるのです」
「それでも、まだ続けますか?」
と言われると、リスクや絶望感で頭がいっぱいになり、さすがに私の妊活はここまでか・・と気落ちしました。

初回ご相談に来られたとき、お客さまはそうおっしゃいました。

40代になられてからの漢方相談で、体外受精と併用して妊娠をめざしたいと言われます。

38歳からの体外受精。AMH 0.01という現実
婦人科でタイミング法から始められた当初の一般的な血液検査では、特に問題を指摘されなかったそうです。
通院を続けていけば妊娠できるだろうと考え、排卵誘発剤を服用してのタイミング法を続けましたが1年経っても妊娠せず、不妊治療専門の医療機関を受診されたところ、判明したのが、AMH 0.01という数値でした。

AMHは、卵巣に残っている卵胞の数を反映する指標の一つです。
卵子の質や妊娠の可能性を直接示す数値ではありませんが、卵巣予備能を推測するための検査項目です。

急ぎ体外受精をするよう、また今後の採卵が難しくなる可能性について説明を受け、医師からは早期閉経を見据え、治療を続けられる期間についても厳しい見通しを伝えられたそうです。

それでも諦められなかった理由
体外受精1回目で、採卵に成功し胚盤胞まで育ち、移植に臨まれましたが、着床には至りませんでした。

その後、1年以上の間、治療が進まない期間が続きました。
卵胞が育たず、ホルモン剤を使って生理を起こすことを繰り返す日々だったそうです。

ようやく卵胞が育ったと思えば、予定より早く排卵してしまい、採卵はキャンセルに。
さらに採卵できたときも、受精はしたものの、途中で発育が止まってしまう。

半年以上、採卵の機会さえ得られない期間もありました。
次はいつ卵子が採れるのか、そもそも、もう採卵できないのではないか。

採卵の機会を逃したくないという思いから、自費での検査も積極的にを受けられました。

「一つでも卵が採れる限り、諦めたくない」
その思いを医師にも伝え続け、通院を続けてこられました。

40歳を迎えた頃、ようやく再び採卵に成功します。
胚盤胞まで育てることを待たず、初期胚の段階で移植する方針となり、初めて妊娠判定を受けられました。
長い治療期間を経て、ようやく訪れた妊娠でした。
しかし、その後、子宮外妊娠と診断され、卵管を切除する手術を受けることになりました。

「どうして自分だけがこんなことに・・・」
ようやく授かった命を失った悲しみと、なぜ自分がこんな経験をしなければならないのかという思いに苦しまれたといいます。

40代の再出発を決断
さまざまな苦悩が続く中で、漢方による体づくりを取り入れることを決断されました。

初回のご相談では、これまでの治療経過や検査結果、採卵の状況、子宮外妊娠に至った経緯などを詳しく伺いました。
もともと健康への意識が高く、体によいと考えられることには、積極的に取り組んでこられたようですが、卵巣機能の低下という現実に直面し、採卵の機会が限られていくことへの焦りを抱えておられました。

「やるからには、できることをすべてやりきりたい」
そのお気持ちを受け、これまでの経過と現在の状態を踏まえ、取り組めることを整理し、桃福宝を取り入れた体づくりをご提案しました。
漢方相談では、特に、採卵の機会が限られていると感じている方の場合、時間的な制約を考慮しながら進めていくことも必要です。

漢方を始めて再び採卵の機会へ
漢方を始められてから初回の生理では、経血の状態に変化を感じられたそうです。
結果的に、3周期目に成熟卵の採卵に成功、体外受精による移植を経て、妊娠判定を受けられました。
妊娠中も漢方を支えに順調にご出産を迎えられました。

もちろん、漢方の服用開始後に採卵・妊娠に至ったという経過から、漢方が成熟卵の採卵や妊娠をもたらしたと断定することはできません。
でも、長く採卵できない期間を経験されてきた方にとって、再び採卵の機会を得て妊娠に至ったことは、大きな喜びだったと思います。

”AMH低値でも、40代でも妊娠できます”
など、軽はずみなことが言えるほど楽観的な話はできません。
でも、何か手助けになる方法がないかと困惑されているかたにとって、漢方の得意とする「体の土台を整える」というアプローチは、もしかしたら大きな支えとなる選択肢の一つではないかと思います。

漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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