「妊娠が続く体」へ整える という考え方
つい数日前、妊娠判定陽性のご連絡をくださったお客さまは、40代後半になられます。
40代後半での妊娠、なんとか維持していただきたいと願うところです。
ただ、今回のお客さまは妊娠回数でいうと、7回目になられます。
これまでに流産6回。
自然妊娠も体外受精も含まれています。
ここでは、妊娠を継続できる体づくりについて、考えたいと思います。
流産を一度でも経験すると、大きな喪失感とともに「次は大丈夫だろうか」という不安が残ります。
これが複数回続くとなると、精神的な負担はもちろんですが、医学的にも「反復流産」としてその要因も考察されます。
染色体異常のほか、子宮形態異常、甲状腺機能の乱れ、黄体機能不全、抗リン脂質抗体症候群、血液凝固異常などが関与することが知られています。
ただし、検査で明確な原因が特定されないケースも見受けられます。
その場合でも「原因不明」として決め込むのではなく、妊娠を維持できる体そのものを見直すことが、克服へのきっかけとなることがあります。
漢方的には、反復する流産の背景にはいくつかのパターンが重なっていることが多いと思われます。
代表的なものとして、
腎の弱りによる“胎を養う力の不足”、
血の巡りの停滞である瘀血、
気の不足による子宮の保持力低下、
そして冷えによる子宮環境の不安定
などが挙げられ、これらは単独ではなく、複合的に影響していることが特徴といえます。
特に「着床はするが維持できない」状態では、受精や着床の段階よりも、その後の胎児の発育環境の安定性に問題があることも考えられます。
このタイプでは、妊娠しやすくすることばかりでなく、妊娠を“続けられる力”を補うことが重要です。
妊娠を“続けられる力”は、日常生活の中でも、強いストレスや慢性的な睡眠不足、過度なダイエット、慢性的な冷えの蓄積などにより、知らないうちに弱らせていることがあります。
また、生理周期の乱れや経血の性状の変化は、体内バランスの表れとして大きなヒントとなるものです。
漢方的な体質改善では、お一人おひとりの状況に応じて「補気」「補血」「補腎」「活血」などを組み合わせ、全体のバランスを整えていくことが基本となります。
大雑把な「妊娠力強化」よりも、妊娠を維持するために必要となるいくつかの要素を同時に整えることが大切です。
流産経験が続き「もう何をしても同じことになるではないか・・・」という思いが何度も何度も浮かんだ、とお客さまはおっしゃいました。
でも、お体の状態はお一人おひとり異なりますから、原因を一つに決めつけず、体全体の状態を丁寧に見直すことで改善の方向性も必ず個別に見出せるはずです。
す。
一陽館薬局での妊活は、妊娠成立までだけでなく、その後の経過まで含めて無事ご出産を迎えるまでとを一つのつながりととらえます。
妊娠された時点で出産を目ざせる状態であることこそが、次の妊娠をより確かなものにしていくことにつながるのではないかと思います。




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