排卵しにくい体質を漢方で考える
排卵しにくくなる要因としては、多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、加齢による卵巣機能の変化、体重の急激な増減、睡眠不足、慢性的なストレスなど、さまざまな条件が関係しています。
また、検査ではこれといった異常が見つからないにもかかわらず、卵胞の育ちが不安定な方もおられます。
「卵胞がなかなか育たない」
「排卵が遅れやすい」
「排卵誘発剤を使っても反応が安定しない」
という”排卵関連”のご相談をお受けすることは圧倒的に多いかもしれません。
排卵は、卵巣の働きだけの問題で起こるものではないという点が対策を複雑にしているのでしょう。
医学的には、脳の視床下部や下垂体から分泌されるホルモンと卵巣が連携しながら卵胞を育て、成熟した卵胞が排卵するという仕組みで成り立っており、この連携がうまくいかないものが「排卵障害」とされるのです。
漢方では、「排卵障害」という”結果”からだけでなく、「なぜ排卵しにくくなっているのか」という体質的な側面から考えます。
例えば、血液や栄養が不足して卵巣や子宮を十分に養えない「血虚」の状態では、卵胞の発育を支える力が不足しやすくなります。
また、生殖機能の基盤とされる「腎」の働きが低下した「腎虚」の状態では、卵胞の成長や成熟に影響が現れることがあります。
さらに、ストレスや緊張が続いて気の巡りが滞る「気滞」、余分な水分や代謝の停滞による「痰湿」なども、排卵機能に影響を与える要因として考えられています。
実際には、これらが単独ではなく複数重なっていることも多く、同じ「排卵しにくい」というお悩みでも、必要な対応は人によって異なってきます。
妊活では、排卵そのものを起こすことだけではなく、質のよい卵胞を育てること、十分な子宮内膜を形成すること、排卵後の身体を整えることまで含めて考える必要があります。
漢方治療の目的は、排卵を人工的な力で促すことではなく、体全体のバランスを整えながら、卵巣が本来持っている力を発揮しやすい状態へ導くことにあります。
そのために、睡眠、食事、血流、胃腸機能、自律神経の状態なども重要な要素になるのです。
排卵しにくい状態が続くと、「卵巣の問題」と考えがちですが、体全体から見直してみると改善の糸口が見つかることもあります。
一陽館薬局では、基礎体温表や月経周期の特徴などを丁寧に確認しながら、お一人おひとりの体質に合わせた妊活相談を行っています。
排卵に関するお悩みをお持ちの方は、お気軽にご相談ください。




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