『 妊娠と女性ホルモン 』
人間の体内では、多くのホルモンが分泌されています。
そして、妊娠・出産に最も関わりのあるホルモンが
「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」の二種類のホルモン。
脳からの指令により卵巣から分泌され、時期によりバランスが変化します。
「エストロゲン(卵胞ホルモン)」
・生理の終わる頃~排卵にかけて増加していく。
・卵胞を成熟させ、子宮内膜を厚くする。
・受精しやすくなるように頸管粘液を増やす。
・体温を低下させる。
「プロゲステロン(黄体ホルモン)」
・排卵後~生理前にかけて分泌させる。
・子宮内膜の厚さを更に増し、着床しやすい状態にする。
・妊娠後の状態を維持する。
・体温を上昇させる。
このふたつのホルモンが一生に分泌される量は、ティースプーン1杯分。
初潮を迎えるころから分泌され、20代前半くらいにピークを迎え、30代前半くらいまでは安定。
35歳過ぎるころから卵巣機能は低下しはじめ、40代半ばまでは更年期を迎えます。
「ただ補えばよい」「多ければ良い」というわけでもなく、
それぞれマイナス要素もあるので、バランスが必要です。
女性ホルモンのバランスが乱れると、月経不順や無月経、
経血量の異常、無排卵や排卵障害がおこりやすくなり、不妊の原因にもなります。
乱れの原因としては、加齢・冷え・ストレス・運動不足・食生活の乱れ・
睡眠不足・瘀血(漢方でいう血液の流れが滞った状態)などがあげられます。
ホルモンは脳から卵巣への指令により分泌され、
その指令も分泌されたホルモンも血液の流れにより運ばれます。
血流が悪い状態だと、分泌が鈍くなりホルモンバランスが保てなくなってしまうのです。
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●こんな症状ありませんか?
□生理不順や生理痛がある。
□生理前の不調。
□不正出血がある。
□頭痛が頻繁におこる。
□イライラすることが多い。
□気分が落ち込む。
□不安感がある。
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□冷えやのぼせがある。
□ニキビや吹き出物ができやすい。
□白髪や抜け毛が多い。
□肌荒れや乾燥が気になる。
□経血が極端に多い、または少ない。
□むくみがある。
気になる症状がある方は、今の生活習慣や食生活を見直してみましょう。
生理の状態や基礎体温でしっかり確認することも大切。
自己判断せずに、私たちに相談してくださいね。
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