『 五味 』
漢方では、薬や食べ物を「酸(さん)」「苦(く)」「甘(かん)」「辛(しん)」「鹹 (かん)」の
五つの味覚に分け、それを「五味」と言います。
「五味」にはそれぞれ働きがあり、カラダに様々な作用を生み出すと考えられています。
「酸(さん)」・・・すっぱい味
筋肉やカラダの出口を引き締める収斂作用があり、下痢や多汗や頻尿などに良いとされています。
・梅、桃、レモン、グレープフルーツ、トマト、リンゴ など。
・喉をよく使う人は、過食に注意!
「苦(く)」・・・苦い味
余分なものを排出し、体内の熱を外にだす解毒作用や清熱作用があり、
のぼせや熱があるときに良いとされています。
・ゴーヤ、セロリ、ごぼう、レタス、ふき、筍、コーヒー、緑茶、銀杏 など。
・便秘症の人は、過食に注意!
「甘(かん)」・・・甘い味
緊張を緩める緩和作用や補う作用があり、疲労回復や精神の緊張を和らげる時に良いとされています。
・米などの穀物類、芋類、ナッツ類 など。
・アトピー性皮膚炎の人は過食に注意!
「辛(しん)」・・・辛い味
カラダを温め、滞っているものを発散する作用があり、冷え症やひきはじめの風邪に良いとされています。
・ネギ、唐辛子、ショウガ、ニンニク、シソ、にら など。
・痔や喉、皮膚に炎症がある時、咳、喘息には禁忌!
「鹹(かん)」・・・塩辛い味
軟化作用や潤す作用があり、リンパ腺の腫れや便秘などに良いとされています。
・海藻類、カキやシジミやアサリなどの貝類 など。
・腎炎、膀胱炎、浮腫みのある時は、過食に注意!
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