『 不妊治療の理想と現実 ③ 』
前回までは、移植までたどり着き ”妊娠・出産” された件数の年代別の結果などをお伝えしてまいりました。
今回は「流産の現実」について考えてみたいと思います。
この結果からも、妊娠した20%のすべての方が出産にいたるわけではないということが立証されました。
これまでも『年齢とともに妊娠・出産率が下がり、流産率が上がってしまう』ということは知られています。
確かに、高齢になると流産率が上がることは事実ですが、無事に出産までいたる方もいます。
ということは、必ずしも「実年齢=卵巣や子宮の年齢」とも言い切れません。
では、流産の原因にはどのようなことがあるのでしょうか?
一般的には「染色体異常など医学的な問題」「老化など肉体的(年齢的)な問題」
「その他は全て原因不明」とされています。
原因不明といわれているケースでも、漢方では原因は体質あると考えられています。
その原因となる体質を改善していけば、流産防止になります。
漢方では、血液の質と流れを良くすることで子宮の環境を整え、
卵巣機能を高め質の良い卵子を作ることができるのです。
無事出産するためには、まずは妊娠を継続しなければなりません。
さらに、妊娠を継続するためには、生殖機能やホルモン分泌を司る
「腎」の働きだけでなく「脾」や「肝」の働きも重要とされています。
「脾」の働きが安定していると、流産防止になるといわれています。
「脾」の働きとは、主に胃腸の働きなど消化吸収に関わる機能のことです。
それだけではなく、気血などのエネルギーを生成し、それを全身に運び、
血液が血管から漏れ出るのを防ぎ、内臓があるべき場所から落ちないよう
維持する働きもあります。
「肝」は血液を貯蔵し血液量を調節し、
気血の巡りや自律神経と深い関わりがあります。
これらのことを木に例えると、卵巣機能など生殖に関わる必要なエネルギーを
供給する「腎」が根っこの部分。
それを活用し、花を咲かせたり実を実らせる子宮にあたるのが
「脾」で、枝葉の部分になります。
しっかりした根っこ(腎)から、幹(肝)がじゅうぶんな栄養を運び届けることで
「実り(みのり)=妊娠を実現」できるのです。
これらの働きを漢方薬で補い、妊娠を継続し、無事に出産を迎えることをサポートします。
まずは健康なカラダを目指すことから始めてみませんか?
詳しくは一陽館のHPをご覧くださいませ。
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