PMSがひどいと妊娠しにくい?生理前の不調と不妊の関係

PMS(月経前症候群)の症状は人によってさまざまです。
生理前になると、毎回イライラする、体も重くて、胸が張って、眠くて、食欲も増して・・・

生理が始まれば少し楽になるけれど、また次の排卵を過ぎた頃から調子が崩れてきます。

頭痛、眠気、むくみ、胸の張り、食欲の変化、イライラ、気分の落ち込みなど、医学的には、月経前に症状が繰り返し現れ、日常生活に影響する状態をPMSといわれています。

では、PMSがあると妊娠しにくいのでしょうか。

PMSそのものが「不妊の原因」とはなりません

妊娠には、排卵の状態、卵巣機能、子宮や卵管の状態、男性側の要因など、さまざまな要素が関わりますから、PMSがひどいから不妊になるということはありませんが「PMSが起きるような体の状態」いわゆるホルモンバランスがどうなっているかが大切です。

PMSも体調をあらわす一つの症状だという点からすれば、合わせて婦人科疾患や不妊につながるような異変が潜んでいる可能性もあるのです。
たとえば、生理前になると強い腹痛がある。経血量がやたらと多い、生理周期が遅れがち、性交痛がある、などPMSを改善するだけでなく子宮内膜症など、不妊にかかわる婦人科疾患の有無を確認することも検討されるほうがよいかもしれません。

「生理前だから仕方がない」と毎月の不調をそのままにせず、生理や周期全体の状態を見ることが、妊活では必要なことです。

「生理前だけ」でやり過ごさないことが体質改善のポイント

漢方では、PMSを気の巡りを担う「肝」の働きに関連するバランスの乱れと考えます。

特に「気」と「血」の巡りが不安定になることで、生理前になるとイライラする、胸が張る、ため息が増える、眠りが浅くなるなどの症状につながっており「肝気鬱結」と呼ばれます。
生理前だから「肝気鬱結」になるのではなく、体質的に「肝気鬱結」の傾向であるから、肝気が不安定になりやすい生理前になると肝気鬱結の特徴的な症状が強く表れてくる、ということなのです。

「生理前につらい」を、体を見直すきっかけに
生理前の不調は毎月やってくるけれど、生理が始まるとおさまっていくため、慣れてしまっていることがあります。

たいしたことない、とやり過ごすうちに、気づくと以前にはなかった症状が増えてきたり、症状が悪化していることに気づくのが遅れるケースもあります。

PMSだけを治そうと考えるのではなく、”体質が進もうとしている方向”を見定め、対策することが大切です。

一陽館薬局では、月経周期と体調の経過を丁寧に伺い、漢方による体質改善とあわせて生活習慣を見直し、お一人おひとりの妊娠を迎える体づくりに必要なことをご提案しています。

漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子

妊娠への体づくりに近道はないかもしれません。
でもあなたにとっての最短ルートはあるはずです。

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