子宝漢方相談〜情緒不安定になる理由〜
自身の感情の起伏を受けとめきれません・・
やる気が起こらず、悪いことばかりが頭の中に浮かんで、理由もなく気持ちが落ち込む日が多いです、
とご相談のお客さま。
不妊治療を受ける女性の半数以上は、強いストレスを感じている、とのデータもあるほど「心のバランス」は複雑な問題のひとつでしょう。
現代において、「鬱(うつ)」という言葉は広く知られるようになり、多くの人がその症状や苦しさに共感を寄せています。
しかし、漢方ではこの「鬱」を単なる心の問題としてではなく、「気・血・水」のバランスの乱れ、とくに「血(けつ)」の状態と深く関係するものとして捉えます。
特に女性に多く見られる症状の背景には、女性特有の「血」のリズムや質の変化があると考えられています。
漢方で言う「鬱」とは、気の流れが滞った状態=「気滞」が関係する病態ととらえます。
気滞が長引くと、「血」や「水」の流れにも影響を及ぼし、より複雑な病態に発展していきます。
漢方では「女性は血を以て本となす」とされ、月経、妊娠、出産、更年期と、女性のライフサイクルのあらゆる局面に「血」が大きく関与します。
血の不足(血虚)や停滞(瘀血)、過剰(血熱)といったタイプごとに、心身への影響をまとめたいと思います。
◎血虚性鬱(けっきょうつ)
血が不足すると、心や肝への栄養供給が不足し、不安感・不眠・物思い・抑うつ傾向などが現れます。血虚は月経過多や産後、過労によって起こりやすく、ふらつきや動悸、顔色の悪さなども伴います。
◎瘀血による鬱(おけつうつ)
血の巡りが悪くなり、滞ることで、イライラや胸のつかえ、抑うつ気分、経血の塊、肩こりなどがみられます。怒りっぽさや感情の爆発など、気分の起伏が激しくなることもあります。
◎血熱鬱(けつねつうつ)
血に熱がこもることで、焦燥感やイライラ、不眠、のぼせ、月経異常などが見られます。とくに月経前の情緒不安定やPMS(月経前症候群)などは、このタイプが関係していることが多いです。
漢方では、心と体は常に連動していると考えます。鬱のような心の不調を改善するためには、気や血の流れを整え、内側から巡りをよくすることが大切なのです。
女性に鬱(うつ)が起こりやすいのには、身体的・ホルモン的・社会的・心理的な要因も複雑に絡んでいるためでもあります。
不妊症にともなう鬱は単なる「心の弱さ」ではなく、体の声・リズムの乱れを反映したものです。
一陽館薬局では、心と体を一体としてとらえる漢方の考えをもとに、「気・血・水」のバランスを整えることで、内側から穏やかに回復を目指します。
「鬱」は心だけの問題ではなく、女性の「血」と深く関わる全身のサインでもあり、季節の変わり目や月経周期、更年期など、体のリズムと心の揺らぎが重なる時期は、バランスを崩しやすくなりますので気軽にご相談ください。
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