5月から9月に採卵できない!には、理由があるのです。
季節は春爛漫ですね。
新緑が、日に日に野山を大きく膨らませているかのようです。
今回は、そんな時期特有のご相談です。
体外受精に取り組んでいるFさんは、これまでに採卵にトライした回数でいえば、20周期以上になります。この数年は、採卵の準備周期を含めて1年のほとんどを通院中心の生活をして来られました。
その彼女が、私にご相談になられたのが、「・・・毎年ですが、梅雨前後の時期には、他の時期に比べて極端に卵胞が育たなくなり採卵ができなくなるんです・・・」という内容です。
もともとお元気なFさんですので、ホルモン治療にも積極的で副作用もさほど苦に感じることはないようです。
「早春の乾燥」から、「梅雨のはしり」へと季節は移り、湿気を感じることも増えてくるこの時期になると、私たちのカラダも湿気の影響を受け始めます。
Fさんは、湿気の影響を受けやすい体質の方だろうと判断して、水分代謝を整えるための漢方薬をご案内したところ、今年は大変良好な状態で採卵を迎えることができている、とのご連絡をいただきました。
漢方薬には、水分代謝を整える、つまり湿気がたまって卵巣機能を妨げているなら、その湿気の排出を促進するものを、またむくみとなって代謝を低下させているなら体液のめぐりを整えるものを、という具合にサポートすることができます。
梅雨は苦手・・・というかた、ぜひお試しください。
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