40歳代の妊活漢方
体調についてお聞きすると「年のせいか、このような状態なんです」と言われることがあります。
たとえば、経血量や疲れやすさや夜のトイレなど。
たしかに年齢とともに起こる変化かもしれませんね。
では、年齢とともに起きる変化の原因はどこにあるのでしょうか。
漢方では「血液」「疲れ」「尿」と一つひとつ別々に追うのではなく、「加齢⇒○○⇒症状」というふうに、「条件設定⇒原因⇒結果」ととらえて、条件や環境が変わった時に私たちのカラダの中でも変化が起こり、結果として症状として表面化すると考えています。
加齢と症状をつなぐキーワードは「腎」にあります。
医学的にも近年は腎臓が内分泌の司令塔であると解明が進んでいますが、漢方でも古来より「腎」は生命エネルギーの源であると定義され、加齢とは「腎」の弱りを意味し「腎虚」と表現されています。
つまり、加齢⇒腎虚⇒経血量減少、元気回復力低下、内分泌代謝系の弱り・・ということもできるのです。
もともと「腎」が弱い方もおられますし、成長期に過度の体力消耗やダイエットなどで十分に養うことができなかった方もおられますし、不妊治療などで生殖力を駆使して足りなくなっている方もおられるとも思います。
「腎虚」を意識する方は、年齢に限らず、補い養うことが体づくりのベースとなります。
「なにがなんでも」「どうしても」妊娠したいという方にとって、「年のせい」は言い訳にできないのです。
「腎精」は尽きる日が来るのも現実です。
「弱り始め」に気づいた時に、できるだけ早く補うことも大切ですね。
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