「私くらいの年令でも、妊娠してるかた、いらっしゃいますか?」
よくあるご質問です。
大変デリケートな内容に、できるだけ正直にお返事をしたいと思っています。
漢方の分野でなければ、一般化されたデータをもとに、その施設における妊娠率だったり、
最近は、サプリメントや補助的療法でありながら“効果“を謳う様子が見受けられます。
個人的には、漢方は、効果を提示するというより、いかに感じていただけるか、だと思います。
特に、妊娠ご希望の場合は、病気に対しての改善とは違い、むしろ健康状態に問題がないからこそ、
妊娠を望まれているというケースが多いのです。
健康面に不安がある場合は、まず、健康回復が体づくりの最優先課題といえます。
さて、冒頭のご質問への回答ですが、40歳代での妊娠は、今の時代少なくありません。
ただし、日常のご相談で「難しい」と感じることはあります。
たとえば、
・これまでのご自身の考え方が変えられず、結果が出なかった方法を続ける方
・時間がないからといって、あれこれ迷ってばかりいる方
・心身ともに、赤ちゃんを授かる余裕がない方
・ご夫婦の方針に一貫性がない
・費用の確保が難しい
卵子の老化やホルモン値に気をとられて、着床してからのことや、
赤ちゃんが育つ子宮環境を思いやることを忘れている方も多いですね。
40歳代での妊娠で大切なのは、妊娠してからの状態です。
妊娠するかどうかは、卵子の質とホルモン分泌がすべてではなく、
そこに至るカラダ全体の状態も含めて、整えることが大切だと思います。
そして、妊娠されたら、出産までしっかりと維持できるように、
漢方薬でカラダを支えてあげてください。
妊娠を迎えるまでの漢方、
妊娠中のカラダを支える漢方、
出産してから母体回復と赤ちゃんが育つ漢方・・。
妊娠がゴールに留まらず、ご自身で赤ちゃんを抱くまでは、
油断せずにしっかりと維持していただきたいと思います。
妊娠すれば自動的にお腹で赤ちゃんが育つのではなく、
お母さんのお腹の中にいる間は、お母さんが育てていくものだと思います。
妊娠までも苦労して、やっとの思いで妊娠できたら、
もう一度、気を引き締めて出産まで慎重にお過ごしいただきたいと思います。
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