40代の流産
妊娠すれば出産までたどり着けるというものでもありません。
年齢が上がるほど、妊娠率は下がり流産率は上がりますが、40歳代の流産は心身ともに痛手も大きくなります。
だからこそ、慎重に、大切に、守っていきたいものです。
30代後半から不妊治療を続けてこられたお客さまでしたが、先日の凍結胚移植で妊娠されました。
40代も半ばにさしかかり、子宝漢方歴も3年になられます。
出血も、腹痛も、”違和感” の段階での対応をご案内してまいりましたが、流産となってしまいました。
お忙しい毎日を過ごされる方にとっては、わかっていても、どうにもならない状況の中で、妊娠維持を最優先とした生活は難しいこともあるでしょう。
守ろうと最大限努めても仮に自然淘汰されるべきものだとしたら太刀打ちできません。
でも、守れるべきものだとすれば、お母さんとなられるご自身しかないのです。
妊娠は、待ったなしで日々進んでいきます。
一方で、このような一進一退の妊活に、自然妊娠という形で決着をつけられたご夫婦もおられます。
自然妊娠が難しい→不妊治療でもなかなか難しい→ステップアップして体外受精、という道すじを経て、なぜこの先に自然妊娠となるのか?と疑問に思われるかもしれませんが、あきらめずに漢方を続けられたケースでは、時折見受けられることです。
それは、漢方が妊娠に適した体づくりに作用し、受け入れ環境が変化したからだということと、忘れてならないのはご夫婦の姿勢ということです。
期待と努力で成功すると決まったものではありませんが、選択肢を狭めてしまうのは可能性から目を背けてしまうような気がします。
私たちは、選択肢に目を向けるお手伝いをさせていただきたいと、いつも願っています。
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