40代からの3つの兆候〜”たまたま”ではありません〜
今回は、”たまたま”ではない
「見過ごせない3つの変化」についてご紹介します。
●排卵が早い
●経血量が減った
●おりものが少ない
年齢の影響か・・・という言葉に続いて
「最近、排卵日が以前より早くなりました。」
「経血量が減ってきました。」
「おりものも少なくなった気がします。」
と言われることがあります。
そして妊活のご相談では、これらが重なって現れる方もおられます。
病院ではホルモン値や卵巣機能を確認しますが、漢方ではもう一歩踏み込み、「肝」と「腎」の関係から考えます。
肝は「血」を蓄え、腎は「精」を蔵する
漢方では、「肝」は血を蓄え、必要に応じて全身へ送り届ける働きを担います。
女性では、この「血」が月経や子宮、卵巣を養い、妊娠力にも深く関わると考えます。
また、「腎」は生命活動の根源となる「精(せい)」を蔵し、成長・発育・老化、そして生殖機能を支える重要な臓です。
卵巣機能や妊娠する力も、「腎」の働きと深く関係していると考えられています。
「肝腎同源」という考え方
漢方には「肝腎同源(かんじんどうげん)」という理論があります。
これは、肝の「血」と腎の「精」は同じ源から生まれ、互いに養い合いながら働くという考え方です。
肝に十分な血があれば、その血は腎を養い、「精」の充実にもつながります。
反対に、睡眠不足や慢性的なストレス、過労、出産、長期間の月経異常などで血を消耗し続けると、肝血が不足し、やがて腎精も十分に養われにくくなります。
すると、生殖を司る腎の働きにも影響が及び、
・卵胞が十分に成熟する前に排卵しやすくなる
・月経周期が短くなる
・経血量が減る
・おりものが少なくなる
といった現象につながることがあります。
「臓の働きの弱り」という点では加齢による影響は外せませんが、年齢だけが原因とは考えず、「肝」と「腎」のバランスが崩れていることも視野に入れることが、漢方の大きな特徴です。
おりものは子宮環境を映す鏡
おりものは女性ホルモンの影響を受けて分泌され、子宮や腟を潤し、受精や着床を助ける役割を担っています。
漢方では、十分な「血」と「陰」が満たされることで、体の潤いも保たれると考えます。
そのため、おりものが少なく乾燥傾向にある場合は、血や陰が不足し、子宮を養う力が低下している可能性を考えるポイントの一つになります。
「腎を補う」だけでは十分ではない
妊活では主に「腎を補う漢方」が用いられますが、肝腎同源の考えからすると、腎だけを補うのではなく、まず肝の血を十分に養い、血流を整え、腎の精を充実させることが大切になります。
肝と腎の両方が充実することで、卵胞はゆっくりと成熟し、子宮内膜も育ちやすくなり、女性本来の妊娠する力が発揮されやすくなるのです。
気になる変化は、大切な体の声
排卵が早い、経血量が減った、おりものが少ないという変化は、体質を見直すきっかけとなる大切な情報です。
一陽館薬局では、月経周期や基礎体温だけでなく、経血の状態、おりもの、睡眠、食事、ストレスなども丁寧にお伺いし、体質に合わせた漢方をご提案しています。
「排卵日だけ」を追いかけるのではなく、妊娠しやすい体づくりを一緒に進めていきましょう。
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漢方薬・生薬認定薬剤師 樫谷陽子
【子宝薬局と不妊相談の一陽館薬局】
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