高温期が短い理由
漢方薬を服用して1年経っても高温期の日数が短い、とご相談のお客さま。
たしかに、当店にご相談いただくまでに、瘀血対策と補腎に集中して漢方をご利用だったようです。
処方内容に間違いはなさそうですが...
基礎体温は、服用前と変わらず9日程度が続いているということは、高温期持続に関わる何かが足りないということだと考えられます。
このケースのように、漢方薬の効き目は、一筋縄とはいかないことがあります。
高温期=ホルモン=卵巣機能=漢方的「腎」は、基本となる道すじですが、少し視野を広げると、さらに腎の力を発揮する(漢方が作用しやすい)ために必要な条件があるということに気づきます。
要件は人により異なりますが、彼女の場合は、胃腸が弱いことが関係しているようです。
胃腸が弱いと、体の機能を維持する力が不足し、また、食物に近い性質由来である漢方薬の体への取り込み(消化吸収)が胃腸の調子に左右されます。
つまり、同じように漢方薬を服用しても、効率は胃腸次第で変化してしまうのです。
彼女に必要なことは、まず胃腸の力を高めて調子を安定することにあります。
その上で子宝の漢方を服用すると、安定感をもって基礎体温に改善が見られるのではないか、と思います。
なんだか効率がよくない、飲んでるわりに成果か上がらない、という場合は、単純ルート以外の体質的要素にも目を向けてみましょう。
漢方の知恵とは、体のつながりを丁寧に紐解いていくことから始まるのです。
表面には見えにくいだけに、そのポイントを改善すると、すべてが好転することも漢方の特長です。
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