長い1日に。
こんにちは。
日中の時間が最も長い日を、どのようにお過ごしになられたでしょうか。
こちら奈良では、梅雨空にて、あまり”長日”を実感できませんでしたが、陰陽バランスが緩やかに動き始めるこれからの時季も趣がありますね。
さて、直近の相談実績集計をまとめましたので、まもなく、ホームページ等にも公開予定です。
その中で、お伝えしたいのは、”何名”とか”何%”のような数字を気にされる方もおられるかもしれませんが、私は「漢方薬は服用しただけの効果がある」と思っています。
つまり、食事では「食べたもので身体がつくられる」というのと同じで、漢方薬も「飲んだ薬は決まった経路で身体機能を改善する」ということです。
お客さまのご質問で多いのが「どれくらいの期間服用すれば効果がありますか?(漢方薬は長く飲まないと効果が出ないと聞いていますが?)」ということなのですが、子宝相談の難しいところは、この”効果判定”の部分で、効果=「妊娠」や「出産」という結果なのか、
効果=「生理周期、冷え性などの体調」や「卵子や精子の質の向上」という変化なのか・・
漢方薬がもたらす可能性があることとして、数時間~数日で疲労感の軽減や頭痛や冷えの改善、数週間~1ヶ月程度で生理痛の軽減や基礎体温の改善、2~3ヶ月で生理周期が安定したり治療中の場合は卵子の質が良くなるなど、と、順調であれば一連の変化がみられ、それに伴って妊娠されるケースも1周期目からでも見られます。
ある程度の目安が欲しい、というお客さまに向けて、一応のデータは取りますが、妊娠はきわめて個人的な問題であり、一般化することができないと思うのです。
仮に、漢方薬がどんなに凄い効果があったとしても、漢方薬を飲んだだけで妊娠するわけではありません。
ご夫婦関係やタイミング的な条件面がそろってこそ、妊娠は成立するという点が、「病気が治る」とは異なる点だと思います。
一陽館のデータの特徴は、妊娠する人はとても短期間で妊娠されており、年齢も広範囲に分布しています。
つまり、妊娠を決めるのは「妊娠できる状態かどうか」であって、その次の条件として、「年齢」や「不妊治療」などによる影響力が関係してくると思います。
何歳だから・・・とか、どの治療が・・・とかいうことが最優先ではなく、まずは、妊娠できる状態になることが大切だと思います。
「原因がないのに妊娠できない」というご相談がありますが、妊娠できないのは、妊娠できる状態でないから妊娠できないわけですから、その理由を改善するようにしていくことが、最優先です。
それが、結果がでるまでの期間の差となってあらわれます。
「妊娠を抑制する原因があって妊娠できない」「身体的に妊娠適齢期を通過してしまったため妊娠できない」という場合は、漢方による体質改善や卵巣や子宮の機能的なサポートをしながら、必要な手段を利用することも必要です。
そのかたに合った方法や順序があると思いますから、さまざまな角度から、状況をみながら対策を検討していくことが大切ではないかと思います。
赤ちゃんを授かるまでは、子宮が女性側にある以上、どうしても女性の役割が大きくなりますから、悩みと不安の連続ですが、私をはじめ一陽館スタッフは、データ集計の数字の裏に隠れた個別の事案に常に直面してきましたから、気軽にお声かけください。
ちょっとしたストレス発散や、思いがけないヒントが得られるかもしれませんよ。
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