選択肢に目を向けて。

苦労してやっとつかんだ陽性判定もつかの間、流産の告知を受けた方、
やっとの思いで獲得した胚盤胞を移植しきってしまった方、
無情さを感じてしまうご相談もあります。

1歩前に進めた歩幅は、後ずさりして元に戻すことができないのが、妊活の辛いところです。

こういう出来事に出会うと
あの時ひと声かけることができていたら・・
と思うこともしばしば。

流産の原因が医学的に明らかな場合は、対処もあると思いますが、原因がない場合は次回の妊娠に向けてどのように考えればよいでしょうか。
個別に様々なご事情があるかと思いますが、主に2つの面から考えたいと思います。

⓵体質面で着床や妊娠維持に不足があるパターン
体力が不足しているかた、虚弱なタイプ・・とはいっても、「いかにも体力がなさそうな人でも出産されているではないか」という意見もあると思います。
ですが、日常的にしょっちゅう体調を崩しているような方にとって、妊娠維持は流産にならなくても大きな負担になることには違いありません。
例えば、妊娠中の体調や妊娠中毒症や早産、さらには産後の体調など、周囲からは見えないリスクもあることと思います。

特に漢方的には、お腹の弱い方にはご注意いただきます。
お腹というのは、胃腸のことで、ふだんから下痢しやすかったり、快便と思っていても1日に何回も軟便を催したり、また胃の具合が安定しないとか、お腹が痛くなる、など食物を消化して栄養として取り込む働きが弱いと、着床や妊娠を支えるエネルギーを十分に作ることができませんし、栄養そのものにも不足があることは好ましくありません。

余談ですが、お腹が弱い体質の方の中には、花粉症やアレルギー体質の方も多く、皮膚や鼻や喉の不調が多い方もエネルギー不足のタイプといえます。
妊娠前は花粉症の症状に対して薬を飲んで抑えていた方も、妊娠したら薬が飲めないから困る・・とご心配になられるようですが、逆の着目として、おなかの調子を整えることによりアレルギー体質が改善されると、妊娠中のアレルギー症状の軽減だけでなく、妊娠そのものも安定しやすくなるということにつながる、ともいえます。
妊娠と花粉症の関係という点からも、体調を整えられることはおすすめできます。

また、冷え性や生理痛など、血行が悪いタイプも、妊娠出産の難渋にかぎらず、日常生活でも不具合を感じられることが多いと思います。

体質は、生まれ持った遺伝的な要素もありますが、多くの部分は、毎日の食事や生活習慣によって変えることも整えていくこともできることですから、その一つとして漢方を取り入れられるのもおすすめです。

次号へつづく。

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