花粉症体質を解消して妊娠力アップ
春の始まりは花粉症シーズン到来のお知らせでもあり、鼻炎や目の痒みなどの症状に悩むかたにとっては、気が気ではない時期ですね。
現代は、花粉以外の刺激物質も多く、基本的にアレルギー症状が起こりやすい背景もありそうです。
今年は、花粉の飛散量のわりに症状がはっきりと強く出るかたが多いと感じます。
漢方的には、長く続く寒暖差の影響で「気虚」(=体を守る力が低下した状態)に傾き、皮膚や粘膜の抵抗力が落ちているために、異物に対して過剰に反応しやすいことがベースにあると考えられます。
そのため、風邪やインフルエンザもうつりやすく、感染によりさらに体力が低下して、抵抗力が失われるという悪循環に陥るといえます。
妊娠を希望されている方にとっては、今までは薬でしのいできたものの、妊娠した場合の対処は悩まれるところだと思いますので、お早めにご相談いただきたいと思います。
もう1つ気を付けたいのは、花粉症体質=「気虚」は、着床や妊娠を定着させて維持するために、とても大切な力である<気>が不足しやすい体質でもあるということです。
体質的な傾向として、下痢や軟便になりやすい、季節の変わり目に体調を崩しやすい、温度変化に弱い、多汗、お腹が弱いなどがみられます。
このような場合には、「補気薬」という種類の漢方薬を服用していただき、体にエネルギーを補給します。
この理論は、流産防止にも通じます。
基礎体温がガタガタと不安定なかた、高温期が持続しないかた、排卵日が読み取りづらいかたは、カラダ本体のエネルギー不足かもしれません。
いつも忙しく動き回っている方、神経質で気遣いばかりしているかた、ストレスが多い状況で頑張っているかた、慢性的な睡眠不足のかたは、エネルギーを補給するよりも消耗する方が多くなってしまいがちですから、ゆったりと気力を養う時間的にも精神的にも余裕をもつことも必要かと思います。
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