胚移植と漢方の併用について
こんにちは。
緑に囲まれた奈良は、緑葉の充実につれて、スケールが大きくなっていくような感じがします。
今日は移植を控えたお客さまのご相談が多かったのですが、中には、久しぶりのご連絡いただいたかと思えば、一昨日胚移植しましたが、黄体ホルモンが十分な状態ではないため、あわてて漢方薬でどうにか補いたいという方や、医師から漢方薬の服用を止められたがどうしよう・・などといったご相談もありました。
私どもの場合は、妊娠前から出産授乳期でも服用できる漢方療法ですから、基本的には、状況によらず服用していただくことの問題はありません。
体外(顕微)受精の場合は、採卵というワンステップ増えるため、対応していく漢方薬もご用意していきます。
せっかく採卵されるのですから、できるだけ良質な、元気な卵子が確保できることが大切です。
もちろん、精子の質も求められます。
しっかりと受精して、順調に育つことができる、卵子と精子が必要になります。
そのために、多くの薬を使われることも多く、場合によっては、副作用の問題や過剰反応などもご心配でしょう。
体も心も、時間的にも費用面でも、多くの負担をかけて受ける治療ですから、最短で結果につながって欲しいと願いますが、カラダがしっかりしていないことには、卵子も不調ですし、妊娠を維持していくのも大変です。
ですから、カラダを補う漢方が、カラダを支える役割を担うのです。
採卵のときは元気な卵子を、移植のときは着床しやすい子宮環境を、そして着床したら定着を、妊娠されたら育ちを・・・という具合に、ホルモン補充や薬剤による機能調整だけではかばーしきれないカラダ全体を”しっかり”させることが漢方の働きです。
”しっかり” は医学概念として、一律で示すことができませんが、言い換えれば「ひとつひとつの機能を適切に実行する」という感じでしょうか。
漢方の面白いところは、感情や自律神経なども含むことです。
カラダとは、身体と心の両方で成り立つものです。
そのようなことから、漢方薬は胚移植のときには、お客さまのカラダを支えるものをおすすめしています。
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