精子の「妊娠させる力」とは
日本生殖医学会によると、30歳代の精子と50歳代の精子を比較したところ、精液量は3~22%、精子運動率は3~37%、精子正常形態率は4~18%低下すると報告されている。
男性でも35歳を過ぎると生殖補助医療による出産率が低下するという報告や、男性の加齢の影響で、自然流産の確率が上昇するという報告も出されている。
さらに、45歳より高齢の男性で、25歳未満と比較して自然流産の確率が2倍になるという報告や、自然流産に与える影響は男性の40歳以上は女性の30歳以上に相当するという報告もある。通常の精液検査で調べられるのは、精子の濃度、精子の運動率、正常形態精子の率など、精子の数や動き方、形態ですが、精子機能検査のMOAT(mouse oocyte activation test)は精子の “妊孕力”、いわゆる精子の妊娠させる力(精子力)を調べることができるものです。
~晩婚化と男性不妊の切っても切れない関係~ (東洋経済オンライン 7月2日(土)より)
晩婚時代といわれ、女性の卵子の老化が注目されていますが、受精するには精子力も必要です。
精子の「妊娠させる力」も年齢とともに低下することが明らかになるにつれて、「男性不妊」の割合も高くなってきました。
男女の妊娠力の「総合力」が問われる時代です。
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