移植が先か、採卵が先か?
このところ40歳代女性からの妊娠希望のご相談が増えています。
割合として、体外受精をおこなっているかたが多いのですが、特に悩ましいのが、採卵を優先すべきか?移植へ進むべきか?というもの。
卵子がないことには、妊娠は始まらないというわけで、少しでも若いうちに採卵して一定数を確保しておきたい、という考えに基づき、繰り返し採卵に挑むのが既定路線のようですが、問題になるのは、予定した採卵がうまく進まない場合です。
採卵に向けて準備を始めたものの、卵子の育ちが遅かったり、卵子の存在が確認できない、など様々な事情で採卵かキャンセルになり、リセットをして、また、次の周期に採卵をめざす...というスパイラルに入ってしまったら、押すことも引くこともできない、みたいな感じになり、ひたすら、繰り返しチャンスを待って何ヵ月も前進をみないこともあるかもしれません。
振り返ると結果的に、治療周期数のわりに確保できた卵がない、または、かろうじて1~2個だったりすることもあるようです。
いつ移植に転じるか、採卵に区切りをつける見極めは難しい選択だと思います。
お客さまの中には、採卵キャンセルとリセットを繰り返していたため、もう採卵に区切りをつけて、移植を目指して漢方を始めたところ、移植周期のつもりが、卵子が育つようになり、また、採卵に舵をきられたケースもあります。
個人差や、様々なご事情のなかで、迷いや不安に寄り添いながら、体づくりをサポートさせていただきたいと思っています。
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