着床できない理由
42歳から43歳への時期は、集中的に体外受精に臨まれる方も多く、中には焦りが強くなってしまうご様子もみられます。
今回のお客さまは、両卵管閉塞、子宮内膜症、子宮筋腫が確認されており、次の採卵が保険診療では最後になります。
でも、それまでの治療ではすでに卵子が育たず採卵も難しい状態となっていました。
最後の体外受精受精に向けて好ましい体調に整えたいとのご相談です。
初回ご相談時には、生理痛がひどく、経血量も多かったため、生理痛緩和と経血量の安定を中心に体づくりを進めました。
43歳の誕生日が迫り、保険診療による体外受精はリミットを迎え、いよいよ採卵なりますが、今回は、過去にうまくいかなかった方法は選択肢から外すことにしました。
今まで精一杯の治療にもかかわらず、さらに何度も同じ方法でチャレンジし結果に恵まれない、ということは、あと1回不成功のカウントを増やす可能性が高いと考えられたからです。
細かな作戦会議を、診察があるたびに重ね、ベストな胚盤胞を1個獲得し移植されました。
移植時の子宮内膜は13ミリ、子宮の受け入れ環境も良好です。
きっとうまくいくと信じていましたが、妊娠判定は陽性にはなりませんでした。
なぜ着床しなかったのでしょうか?
もしかしたら
着床できなかったのではないでしょうか?
振り返ると思い当たる節が。
移植時点では絶好調だったと思われますが、移植後に黄体ホルモン補充の薬剤が処方され、服用されました。
副作用で体調がすぐれない日が続く中、やはり「高温期を持続させるため」という説明は興味深く、体調が悪くても我慢して服用を続けられたのです。
たしかに、ホルモン剤の副作用で体調が良くないことと着床にいたらなかったこととは関連しているとは言い切れません。
しかし、始まった生理を目の当たりにされた時、着床しなかったのではなく、着床できなかったのだろうと認識されたそうです。
久しぶりのひどい生理痛とともに、ドロドロと黒っぽい塊が大量に出て赤い血はほんの僅かの量。
生理痛もドロドロ塊も解消していたのに、妊娠できなかった頃の生理に戻ったような様子に直面され、着床できる環境ではなかったと確信した、と感じられたそうです。
妊娠を望むあまり、補うことばかりに目が向きがちになるのは当然かもしれません。
しかし、必要以上に補い過ぎると、バランスを崩してダメージになる場合もあります。
表面的にメリットがあるように見えても、不自然なことには必ずどこかに歪みを生じます。
一陽館薬局では、自然のバランスを崩すことなく整え、不足した要素を補い、過剰な要素は取り除きながら安定した体づくりをご案内しています。
迷われている方は、一度ご相談いただきお客さまおひとりお一人に合った妊活に役立てていただきたいと思います。
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