生理的な不妊について
「不妊の原因は女性側にある」といわれる時代から
「不妊の原因は男女双方にある」という時代になり、
”卵子の老化”と同様に”精子の老化”へ注目が拡がり、
時間経過による変化を止められないならば、
来るべき時期に備えて
卵子や精子の時間を止めようと凍結する時代に入っています。
研究技術が進化し、
情報を知り得る時代になったことで
想いが実現される可能性が高まるカップルも増えました。
その反面、「そういう妊活」を望まないカップルの
拠り所として漢方への注目も高まってきました。
私は、そういう時代背景の中で、
不妊相談をお受けしているわけですが、
不妊治療を選択するしないに関わらず
不妊の悩みの根底にある問題として
いわゆる「生理的な問題」があるように感じます。
「生理的な不妊」とは女性の月経に問題があるという意味ではなく、
生物としての生殖活動の機会のことです。
意欲や相性とも言えます。
仲が良い、気が合う、という関係であっても
妊娠しやすい関係とは限らず、
そこに気持ちや考え方のズレが生じたり、
意思の疎通がうまくいかずに
ストレスを感じていたりするご夫婦はとても多いと思います。
時間経過とともに
少しずつ積み上げてきた「今の関係」は
すぐに変わるものではないと思いますが、
これからの「新たな積み重ね」により
未来の関係は創っていけると思います。
「赤ちゃんがほしい」と願うご夫婦の
少しずつの歩み寄りと工夫に期待したいと思います。
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