生理痛・子宮内膜症等での使用急増「ピル」の副作用、 血栓に注意を 5年で11人死亡例~朝日新聞アピタル~
「ピル」を利用される理由も様々ですし、
大半は、副作用も現れることもなく安全に使用されているわけですが、
効果についての理解と同時に
そのリスクについても十分な理解を持っておくべきということですね。
漢方相談にご来店の女性の中にも
自分の生理に問題があるのか、ないのか、について
考えたこともない、という方が目立ちます。
また、不妊治療の際に服用する排卵誘発剤やホルモン剤等についても
目的や副作用を全く知らない、という状態のままで
服用を続けているケースも多くみられます。
この報告で挙げられた例数が多いか少ないか・・・は、ともかく
もし、「えっ?! 初めて知った!」という方があれば
今一度、しっかりと理解し納得されるといいのでは、と思います。
【参考】http://apital.asahi.com/article/news/2013121700002.html
生理痛の治療や避妊でピルをのんだ後に、血の固まりができる副作用によって、
この5年間で11人死亡し、重症例が361件報告されていることがわかった。
日本産科婦人科学会(日産婦)は緊急に注意を呼びかけたほか、
厚生労働省研究班も実態調査に乗り出した。
医薬品の安全を管理する独立行政法人の集計などによると、
2008年~13年上半期に、低用量ピル11品目で、
血の固まりが血管をふさぐ血栓の重症例が延べ361件、副作用として報告されていた。
死亡は11件で
10代1人、20代2人、30代4人、40代1人、50代2人、不明1人だった。
血栓は血の流れが遅い静脈にできやすく、
ピルを使わなくても10万人あたり年5人の頻度で起きる。
ピルはこのリスクを3~5倍引き上げる。
ピルに含まれる女性ホルモンが血液を固める成分の合成を促すためだ。
副作用の報告はピルとの因果関係が不明の例も含むが、
08年の33件から12年の105件に増え続けていた。
ピルは避妊だけでなく重い生理痛や子宮内膜症などの治療薬として広がっている。
日産婦は今年2人死亡したことを受け、注意喚起した。
血栓の前兆になる頭や胸、ふくらはぎの痛み、視野の異常などがあれば、
すぐに専門医に診断を頼むよう求めた。
厚労省研究班(担当=小林隆夫・浜松医療センター院長)は
2千超の医療施設を対象に、ピルなどの女性ホルモン剤と血栓の頻度など
副作用の詳しい実態を調べ、安全策を提言する。
小林さんは「ピルは比較的、副作用が少ない薬だが、
血栓が起きうると思って使うことが大事だ」と話す。
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