生理前の圧痛の原因は

生理痛というほどの”痛み”ではないものの、生理前になると現れる「下腹部の張り」「お腹の重さ」、さらに「触ると痛い」「圧迫するとズーンとする」などの圧痛が気になるとのご相談をいただくことがあります。
生理が近づくにつれ違和感が強くなり、生理が始まるとともに解消するのが一般的ですが、ひどくなると生理前以外の時期も続いたり、生理が始まっても生理痛として続くケースもあり、いくつかの要因が考えられます。

◎ホルモンバランスの変化
排卵後から生理前にかけて分泌が増加する「黄体ホルモン」の作用として、腸の動きをゆるやかにするため便秘傾向になりやすく、お腹の張りの原因になることがあります。
また、水分をためこむ性質もあるので、体がむくみやすくなり重さや圧迫感も感じやすくなります。
◎自律神経の乱れ
ホルモンの変動による自律神経の乱れによって、胃腸の働きが低下し、ガスが溜まりやすくなったり、消化不良を起こしてお腹の張りを感じやすくなります。
◎血流の滞り
生理前は最も血液をため込んでいる時期であり「瘀血」も生じやすくなります。特に子宮や卵巣が位置する骨盤内は充血し血行が悪くなる傾向があるため、重だるさや鈍痛を感じやすい状態と考えられます。
◎精神的ストレス・イライラ
PMSによって情緒が不安定になると、ストレスの感じやすさから胃腸の動きも不安定となり、張りや不快感につながります。

圧痛とは、「押すと痛い」「鈍い違和感がある」といったもので、漢方では「“気血水”の滞り」や、局所的な「瘀血」が原因になっているととらえ、特に子宮筋腫・卵巣嚢腫といった子宮・卵巣にできる“塊”は瘀血の現れと考えます。
瘀血が骨盤内に滞ると、下腹部にズーンとした圧迫感、押すと鈍く痛む(圧痛)、経血の塊や経血量の増加、生理前からの重苦しさなどが起こりやすくなります。

漢方ではこのような症状に対し、瘀血の改善、気の巡りを助ける、冷えを改善などに対応する処方で“塊”や“張り”の原因を根本から整えることをめざします。

一陽館薬局では、ホルモンバランスの変化やそれに伴うPMS、自律神経の乱れ、だけでなく、体の中にある“滞り”や“塊”のサインととらえ「痛み止めでやり過ごす」のではなく、体質そのものから整えることをおすすめします。
痛みや違和感は、原因も症状もお一人おひとり違ってきますので、適切な漢方処方で早目の対策をご案内してまいります。

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